5・上高地→善光寺・諏訪大社
『エクスパンデッドジャーニー』


 後に向かうのは、長野市内は善光寺と諏訪市の諏訪大社。
諏訪大社についてはあたくしの要望で急遽行くことに。
何よりもこの目に見てみたかったのだ、御柱を。
御柱とは……日本三大奇才の一つ、御柱祭に由来する。
16本の樅の木を切り落とし、4つある諏訪大社の社殿まで人力のみで曳き、
その四方に立てるという御柱祭……申年と寅年に行うこの祭り、いつか生で見てみたい物である。

山を下りる途中のダムに虹が架かっていた。(右の写真。うっすらと……)

 ともかく、まず目指すは善光寺。
「牛に引かれて善光寺参り」といわれるこの寺も、実は二回目。

参道で唐辛子を買うのも今回の目的の一つである。
寺町の唐辛子、と言う物はいいものだ。
味も、缶の風情も。
一味と七味を一缶ずつ買って帰る。ついでにおやきもまた食べる。

 そして諏訪へ高速で一時間。
諏訪市に着いた頃には空は晴れていた。良い天気だ!!!
時間の関係で全ての社に廻ることは出来ないので、上宮本宮のみ。
その前に高速のインターチェンジから諏訪湖を眺める。

出来ればここも降りて近づきたかったが……ま、仕方ない。
高速を降りてすぐに上宮が見えてきた。

広い。
そしてこの左側写真、左隅にあるものこそ………御柱。
デカい。
デカ過ぎる。
「祭り」とは、神を祀るものである。
これだけの力を入れた祭りが永い時を経て継がれていくということに
自分が生きている日本という国の、そのなりへの興味も湧いてくるというものである。

そして俺は神社が好きだ。
神社は自然が生き、自然と人工、人の手によって加工された自然が調和する地だと思う。
腕前はともかく、写真を撮る人間としては惹かれる地だ。
そう、この国にとっては自然こそ神社、神、だと思うのだ。

 ………そして、これで旅は終わり。
また親父とともに実家の福島を目指すのである。

帰りの窓から見える浅間山が、なんだか切なく見える。
それはいつもの旅と一緒だ。
だが、たまには人と一緒に旅をするのも良いかな、なんて思ったこの旅であったのだ。





Fin.

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