瀬野尾 針
Senoh Shin
出身地 | 北海道・札幌市 | |
ユニット | フリー | |
階級 | ヘビー級 | |
必殺技 | バックドロップ (ジャンピングバックドロップ) |
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得意技 | ドロップキック 中段蹴り 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め スイングDDT |
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トレーナー | シャウト溝口 | |
タイトル歴 | なし | |
大会出場歴 | なし | |
団体遍歴 | 某インディー団体(00) を皮切りに、4団体ほど転々とする。 18年よりフリー。 |
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バックボーン | レスリング | |
趣味・特技 | 窓口対応 | |
好きな食べ物 | 塩辛 | |
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名門・溝口ジムが輩出したエース。シャウト溝口本人から「高い潜在能力を秘めている」 と語られ、地元のインディー団体でデビューするも、3年で団体は崩壊。 その後は本州に渡り4つの団体を渡り歩くと、全ての団体でエースとして君臨した。 溝口ジム仕込みのバックドロップを必殺技とし、 団体における絶対的エース、そして若手の壁として君臨し続けた。 …と聞けば聞こえはいいのだが、彼が務めてきたのは「零細団体」のエース。 そして所属してきた4団体はすべて経営難から崩壊しており、彼の力では 団体を引っ張りきることはできず、それでも頼られていたのは いわば「今は亡き団体のエースが再び」という浪花節ありきの引きではあった。 そんな彼に転機が訪れる。 デビュー20周年の節目に所属団体なくフリーランスであった彼は、 地元札幌に居を置く中、あるプロモーターの引きでImpuct!!に参戦することとなる。 地元出身のベテランの参戦、華々しい凱旋を飾るかと思われていたが、 待っていたのは残酷な現実と悪夢に次ぐ悪夢であった。 Impuct!!所属のすでにピークを過ぎた関川祐に敗れたのを皮切りに、 階級で下回るジュニアの叶真琴、空知プロレスから参戦の芦戸鉱太郎に続けて敗北。 最終戦では中堅の西原浩大になす術なく惨敗の上、とどめの一言を下された。 「20年どこで何やってきたか知らないけど、 あなたはうちのレベルの選手じゃないよ。」である。 デビュー20周年。キャリア12年の西原に叩きのめされ、 見せつけられたのは今まで積み上げてきたものの差だった。 今まで繰り出せば客が湧いた自慢のドロップキックは 若手のそれに切れ味で及ばず、腕十字は簡単に外される。 20年の積み重ねとプライドの結晶であるバックドロップすら通用しない現実は、 零細団体のエースという足枷が瀬野尾から成長する時間を奪っていたことをはっきりと彼に突きつけた。 しかし、それが彼の止まっていた時計の針をようやく動かした。 もはや求心力を失っていた彼を求める団体はなく、 フリーランスとしてレスラーの晩年を迎えることになった今、 彼が選んだ道は残された時間を燃やし尽くす道であった。 Impuct!!の道場に通い体と技を作り直し、フリーランスながら参戦を直訴。 若手に揉まれて、キャリア20年のエースが下から這い上がる苦しいを選んだ。 週刊ファイプロが彼に下した評価は若手同然の「143pt」。 彼に残された時間がいつまであるのかはわからないが、彼の時計の針が止まるまでは 確実に時を刻み続けている。 |