◆初対面は見た目が8割 ~デザインのおこだわり~

 そんなこんなで、とっかかりが終わりまして。
早速レスラーを作っていく、のですが……今回はまずは「レスラーの見た目」から入っていきましょう。


 はい。上にいらっしゃいますのはファイプロワールドで「素体から作成する」で登場するこのお方。
「永遠のニューフェイス」「可能性の塊」「親の顔より見たスミス」ことジョン・スミス先生です。
当講座は基本的にはこのお方を使って進行していきます。よろしくお願い致します。


 さて、このビジュアル。皆様の目にはどう映るでしょうか。
私は、実はなかなか秀逸なビジュアルなんじゃないかなと思います。
表示されている技やポイントなどの表示はいったん置いておいて、彼のイメージをどう想像するでしょうか。
『デビューしたての新人』『中堅として定着してきた選手』『ベルト戦線に関われる猛者』
『助っ人外国人選手』『アピール過多の伊達男』『質実剛健な仕事人』
……
ビジュアルだけなら、意外と何とでも想像できてしまいます。(さすがに「マスクマン」とは言えないけど…)
そこを技のチョイスやスキル、ロジック等で味付けしていくのですが……
「まずは見た目で勝負!」なのです。

 Steamのワークショップには上の画面のように表示されるので(説明も表示されますが)
まずは見た目でアピールしてみよう!」というのもポイントではないかな、と思います。


 さて、話をスミスさんに戻しましょう。下に3人のスミスさんを用意致しました。

 一番左が素のスミスさんです。
真ん中がタイツをショートスパッツに変更したスミスさん、
一番右がショートスパッツの色を白にして、模様を加えたスミスさんです。
さて、「老舗団体の新人選手」というイメージはどれでしょうか?おそらく左かと思います。
練習生を経てデビュー、オーソドックスな黒タイツと言う装いからは、そんなイメージを持つことが出来ます。
ショートスパッツからはたとえば「新鋭団体の新人選手」とか「アスリート上がりの選手」を
イメージしたりするのではないでしょうか。
それでは、一番右の選手は……老舗団体なら「自分のカラーを出し始めてきた新人選手」とも取れますし、
もしかしたら「鳴り物入りでデビューした期待の新鋭」なのかもしれません。
もちろん、黒ショートタイツであっても「質実剛健、昔気質のベテラン」というイメージでとらえることもできます。
とらえ方は様々ですが、たとえば設定と組み合わせることによって
ああ、この選手はベテランだけどストイックなスタイルなんだな」とか
若手なのにこのコスチューム?団体はプッシュしていくのか?」とか
見方を膨らませることが出来るのではないでしょうか。


 さらに、もう数名のスミスさんを用意致しました。

 左から「レガース装備のスミスさん」「ショートジーンズのスミスさん」「シングレットのスミスさん」です。
これから抱くイメージは、それぞれ
キックや関節技を使いそう
ストリートファイトや殴り合いに強そう
レスリング出身で、スープレックスが得意」……なんて感じではないでしょうか。
もちろん、その通りに作っても良いし、あえて少し外してきてもいいんです。
キックはアクセント、必殺技はパワーボム」かもしれないし
ラフななりでもテクニックに長けた仕事人」かもしれないし
ひょっとしたらそのシングレットの中に凶器のフォークを隠してる」のかもしれません。


 そして、ちょっと体格を変えたスミスさんを用意しました。

 左から、「素のスミスさん」「パーツをSサイズにしたスミスさん」「パーツをLサイズにしたスミスさん」。
見え方は……特に腹回りで分かりますね。体を作れているかどうか。そう見ることが出来ます。
しかし、コスチュームの意外性のように、体格からも
この体で持ち上げるか!?
この体からムーンサルトを!?」といった意外性を生み出すことが出来ます。


 さて、ここまでやってきてアレですが、私はレスラーメイクのセンスがございません!!
こういうところは、兎に角色んな人の作品を見て学ぶ!それしかないと思っています。マジで。

 そして、もう一つレスラーメイクの私が思うこと。
正面と構え・動いてるときの見栄えって意外と違うよね………」コレにつきます。
上の写真は「顔パーツ286-2」に「頭パーツ546」の髪をつけたものですが、
どうもこの二つの顔が一緒に見えません。どうも。
なので、一度作ってみたら、是非試合で動きっぷりを見てみてください。
「やっぱりこここっちにした方がいいかも……」とか、エディット画面では気づかなかったことが
けっこう浮き彫りになってくることでしょう。


 結論は、
「レスラーの見た目は最初に目に入ってくる!
それを見た目通りのわかりやすいアイコンにしても良いし
隠し球・意外性の材料にしてもかまわない!」

だと思っております。

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