◆まずは○より始めよ ~とっかかりのススメ~
さて、早速レスラー作りましょ。
……といいましても、どーやって作り始めれば良いんでしょうか。
夏休みの宿題なんかもなにから手をつけて良いか迷って、そんなタイミングで
おかんから「はやく勉強すれ!」って怒られてもうやる気なくなっちゃったよ……て事ありますよね。
とりあえず、私の場合は数パターン考えております。
1.元ネタから作ってみよう!!
結構多いパターンだと思います。私の場合は「空知プロレス」という団体もやっておりまして、
都築夕二郎=夕張市(前市長は「すずき」さん)
芦戸鉱太郎=芦別市(鉱山でかつて栄えておりました)
VIVA美川=美唄市(「びば」い市)
チラノ笠寺=三笠市(恐竜の化石が出土した市)
……というように、名前に市町村の名前と、何かしらひとネタ差し込めたら、という感じで
ネーミングしてから、そこに肉付けしていく……という作り方をすることが多かったりします。
他にもいますね。『揚げたて!ザンギマン』とか。
もうホントに「ご当地キャラ作りたい!ザンギみたいなヤツ!!」とかそんな動機でOKなのです。
2.デザインから生まれるキャラクターもいる。
うちに『龍造寺彩菜』という女子レスラーがおります。彼女がこのパターンです。
彼女のデザイン、特にズボンについてなのですが
←この「グリーン地に金色の龍、カンフーシューズ」を作りたかった。
ズボンはジャージ、その上に新日DLCのドラゴン・リー選手のロゴを合わせて作りました。
そこから肉付けされています。このデザインを作った時点では、技構成どころか名前まで決まってません。
で、ここまで作ったところで………
<製作チャート>
「龍のロゴだし、名前に龍って入れたいよね」
「龍造寺……とか、かっこいい…かっこよくない?(自問自答)」【名前決まる】
「竜造寺家って事は、佐賀県の人かな?」【出身地決まる】
「名前に龍って入ってるし、ドラゴンスープレックス使うでしょ」【得意技を決める】
「龍だから飛ぶでしょ。必殺技はシューティングスタープレスで、『飛龍臨界』とか。」【必殺技を決める】
「そうなるとパラメータは瞬発力と投げ強め……かな?」【パラメータ構築】
「序盤は飛ばずに蹴りで攻めて、終盤からアグレッシブに飛んでいこう」【ロジック構築】
「龍……なんか良いこと思いついた。4人集めてさ、その頭文字並べて
『城照鬼龍』でじょうしょうきりゅうって良くね?『鶴藤長天』みたいで。」【設定が増える】
って感じで…気づいたらとんとん拍子でいろいろ設定されていく……と言う寸法です。
3.その技のおこだわり、俺にもくれよ!
先に技や優先動作から生まれるレスラーもいるのです。
「フィニッシャーはやっぱりコレだろ!」とか「こんな連携で勝ちたい!」
それがレスラーを作る原動力でも良いんです。
ウチの場合は『ジャック・ロベスピエール』がコレに当たるかな、と言うイメージです。
<製作チャート>
「ギロチンにまつわる技を武器にしたい。」【端緒1…必殺技のイメージ】
「大技から首切りポーズがイメージムーブかなぁ」【端緒2…優先動作のイメージ】
「ギロチンドロップ……は安直か。ならGTRかな。もちろん各種ギロチン技も欲しい。」【必殺技決まる】
「ギロチン……よし、ギロチンと言えばフランス、フランスと言えばロベスピエールだ(なんで?)」【イメージ決まる】
「『マクシミリアン・ロベスピエール』……に、ギロチンの開発者『ジャック・ギヨタン』を足して
『ジャック・ロベスピエール』、この名前で行ってみよう!」【名前決まる】
「となると技名はフランス語だな。quatre secondes de repentance(4秒間の悔悟)とかどうだろう。【必殺技名決まる】
長すぎるから紙面では4SRでもいいかな。」
「ロベスピエール……といえば、やっぱりスープレックス。キャプチュードだ。」【得意技決まる】
「試合展開としては、じわじわ首に狙いを絞っていって最後に4SRで決めるスタイルやね。」【ロジック構築】
「さて外見だ。団体のストーリーラインに出す関係上怪奇派入った感じかな
顔に金髪がかかる感じで、黒基調にまとめてみよう」【デザイン決まる】
はい、実質2と一緒なんです。
起点から膨らませていく。それは一緒かなって。
優先動作ありきで生まれたのは、おなじみ『堂信義』。
彼の場合は『バックからの延髄ラリアット→裏STF(堂締め)』をやりたかった、というのが端緒なのです。
あの不思議ちゃんキャラは……?
はい。パンが予想以上に膨らんじゃったというか、そういうものです。
肉付けの時点で化けることもある!わたしはこの現象も結構大事だと思っています。
4.君がいて僕がいる、ライバル物語
すでにエディットレスラーを作っている人は、こういう考え方をするのではないでしょうか。
「○○のライバルを作りたい……」「○○のベストパートナーを作りたい……」
また、たとえば実在の選手に思い入れがあれば、こう考えてみるのもありではないでしょうか。
「○○選手をリスペクトしたレスラー……」「○○選手との対戦を熱く望むレスラー……」
そう、とっかかりを別な人(オリジナル・実在問いません!)に求めるというのもアリなのです。
そのとらえ方としても
「○○をリスペクトし、その必殺技を自分も使っている」
「○○に勝つために、○○が苦手とする技を磨いている」
「○○のパートナーとして、お互いをカバーできる能力がある」
「○○のコスチュームとお揃いとか、お互いのイメージカラー部分だけ違うとか」
いろいろありますね。
コレをヒントに、肉付けしていくという方法もあります。
わたしの「とっかかり」は概ねこんな感じです。
早い話が……
「スタートは何でもいい!」
「膨らましかたで完成していく!!」
「でも、うまく膨らませるためにとっかかりは大事!!!」
番外編.スターシステムという裏技。
【スターシステム】
スター・システム(star system)とは、多くは演劇・映画・プロスポーツなどの興行分野において、高い人気を持つ人物を起用し、
その花形的人物がいることを大前提として作品制作やチーム編成、宣伝計画、さらには集客プランの立案などを総合的に行っていく方式の呼称。
また、資本力やニュースマスコミを利用した大々的な宣伝の反復などによって、そのような花形的人物を企画的に作り出すシステムも
この一環として指す。
転じて、漫画などで、同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、
異なる作品中に様々な役柄で登場させるような表現スタイルも、スター・システムと呼ぶようになった。
日本の漫画分野で初めてこの手法を用いたのは手塚治虫であり、彼が複数の作品のなかで、自らの友人や友人の祖父、
さらには実の妹が描いたキャラクターを登場させたことに始まるとされている。
と、Wikipedia先生に解説いただきました。
私の作った選手の中には、実はこのスターシステムで生まれた選手もございます。
2019年12月時点ではヒールターンしちゃっておりますが、
うちの『秋山令』『高山裕美』は、そのものずばりかつて別の創作で使っておりました。
それぞれ「(小柄な)柔道部」「プロレス研究会」の学生、という設定から膨らませております。
元々あった設定をプロレス的に落とし込んで解釈していく、と言う作り方も
選手の特徴付けには面白いのではないでしょうか?
余談ですが、『グスターヴォ・オリヴェイラ』についても、彼の息子が上記の二人と学友でした。
当時はグスターヴォはいませんでしたが、設定から生まれたという意味では彼もスターシステム?
まあ、これは完全に自己満足の世界です。
アリかナシかは、全て貴方次第。