Trial第二回興業
「Impuct!!Wars」

 第4試合〜「Dragon! vs Crymson Evil」シングルマッチ30分一本勝負
   桐生辰哉vs相羽シンヤ(アテナジェネレーション)


 第四試合もImpuct!!とアテナの顔合わせとなった。
このカードのポイントはやはりお互いに打撃を中心とした試合を作るのが得意と言うことであり、
桐生のフックとシンヤの蹴り、どちらがより強く火を噴くかが楽しみとなっている。

先に仕掛けていったのはシンヤ。
顔面へのニーリフトを叩き込むと蹴り技で桐生を攻め込み、背中へのサッカーボールキック。

しかし桐生も負けじと背中を蹴り返し、更に前の試合を彷彿とさせるような足への攻撃も見せる。
試合中盤になると意識してかドラゴンスリーパーやバックドロップと言ったプロレス的な技が
多くなってきた桐生だったが、シンヤは至って冷静にチョン蹴りで攻め込むと
うつぶせの相手へのスリーパーで体力を奪っていく。
手を休めることのない攻防で最初に火を噴いたのは桐生のドラゴンフック!

ふらついたシンヤの後頭部に一撃を叩き込むと、なんとそのまま3カウントが入ってしまった。
桐生は起き上がるシンヤに手を貸すとシンヤを称えてリングを下りた。

○桐生辰哉(7分38秒 ドラゴンフック→片エビ)相羽シンヤ●

<バックステージコメント>
桐生「まあ、フックが綺麗に入ったね。
    と言うより後頭部に叩き込んだからフックとも言えないか。何って言うんだろ?
    ……まあ、この手で面白くするよ、これから。」

シンヤ「(後頭部のドラゴンフック)なんていうか反則じゃない?アレ?
    というよりグローブしてるからって、顔殴るのってずるくない?
    [自分も容赦なく顔を蹴っていましたが?]
    あっそ、それじゃおあいこでいいや。
    でも、顔蹴っても反則取られたことないし…
    [試合後桐生選手と何かお話されました?]
    特になんにも…」



<B−2 控え室の光景2>
山田「そう言うわけでさ、岩隈の旦那とタッグ組んで欲しいのよ」
??「え〜〜?
    それで俺ここに呼ばれたの?北海道まで?」
山田「うん。またおごるからさ、ススキノで」
??「でもなんかヤバそうな相手じゃない?
    それにいまはもっと別な札幌を楽しみたいし〜〜」
山田「……まあ、しょうがないか。
    そしたらあのことバラしちゃおっかなー」
??「……え?」
山田「俺がススキノのオススメのそう言う店を紹介しちゃった事実を
    あなたの上司様に教えようとかまあそう言うことで」
??「ちょっ………」
山田「で、組んでくれるよね?」
??「組むしかないでしょうや…………」

 第5試合〜「Oh my.........God?Buddha?」タッグマッチ30分一本勝負
   須藤真弓、菅本博文vsLove川、葬儀屋南田(アルティメットプロレス)


 第5試合にはアルプロより「クリスチャン・オーメンズ」のLove川、南田が登場。

おどろおどろしい入場テーマ曲の中から登場した二人にも歓声が上がった。
しかし試合が始まると顔面のかきむしり、凶器攻撃や首締めなどの狂乱ファイトを見せて
観客の悲鳴を誘う一方、大柄な菅本をリフトアップするパワーも見せつけた。
しかしその真価が発揮されたのはやはり場外戦。
両軍次々とリング下から椅子を取り出すと隙を見ては殴り合い、マットには椅子8脚が転がった。

場外では菅本がジャーマンで脱出を計るもすぐさま南田の椅子殴打を浴びて倒れる。
さらに南田は場外で倒れた菅本の前で合掌してみせ、観客のブーイングを浴びる。
そのままリングに上がったLove川は南田とタッチすると、南田が必殺の墓石落としから
涅槃で菅本を絞り上げてギブアップを奪った。

Impuct!!軍はほとんど何も出来ないまま敗れてしまった。

須藤真弓、●菅本博文(11分13秒 涅槃)Love川、葬儀屋南田○

<試合後>
 さらに菅本、須藤に攻撃を加えるクリスチャン・オーメンズの前に
高貫兼斗、真柴秀久のImpuct!!重鎮コンビが登場。
高貫が二人を指さすと、Love川も中指を突き立ててリングを下りた。

<バックステージコメント>
須藤「クソったれが!!!きたねえ手ばっかり使いやがって!!」

菅本「高貫さん達を出してしまって申し訳ない。
    自分が団体の門番にならなくてはならないのに。……情けない」

高貫「調子には乗らせないよ。
    Impuct!!の恐ろしさ、俺達が教える」

真柴「特にしゃべることはない。
    こないだの試合のような不覚は取らない。」

LOVE川「ヒャッハァァッァ!この北の大地にィ!父なる神の教えを広めるためにィ
      ここ(Impuct!!)を我が布教の前線基地にしようかと思ってアルプロの金使って
      はるばる遣って来たゼェェ!!ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!
      今日我々の邪魔をした迷える子羊レベルでは私達は止めることはでき
      ねーなぁぁぁ!」
南田「南ァ〜無ゥ〜…(懐から徐にImpuct!!のパンフレットを取り出し菅本と須藤の
    欄にバツ印)」
LOVE川「試合後に、また悲しき迷い子が二人我々の前に姿を現しましたね…!!
      彼らは何者なんだ?(いきなり記者のむなぐらを掴み脅すLOVE川)…
      ヒュ〜!
      タカヌキにマシ〜バ。説教のし甲斐がある迷い子どもですね!
      ヒャッヒャッヒャッヒャ…!!(記者を蹴り飛ばし、歩き去っていくLOVE川)」
南田「……(パンフレットを更に捲り、高貫と真柴のページを開き、それにむかって拝む)
   ……ギャッハ!!!!(奇声一番、パンフレットを破り捨てて去っていく南田)」


 第6試合〜「Top of the world!! 2nd stage」シングルマッチ30分一本勝負
   山田武琉vs相羽タカヤ(アテナジェネレーション)


 第6試合fImpuct!!に新設されたクルーザーウェイト級のベルトを掛けての対決となった。
挑戦者はImpuct!!クルーザーの第一人者、山田武琉、
そして前回大会でファーストコンデンターランブルを制した相羽タカヤの二人となった。

大歓声で迎えられる両者。
最初に仕掛けたのはタカヤだった。鮮やかなアームホイップで山田を投げきる。
しかし山田もサミングから自分のペースを掴むとタイガースピンなどでタカヤを惑わせる。
対するタカヤは実直に攻めていくものの山田の返し技に後手に出てしまう展開も見える。
最初にフォールの体制に入ったのは山田。

得意のフィッシャーマンバスターで叩きつけていくもののカウントは2。
これで目が覚めたか、タカヤも蹴りのラッシュから背後に回って鮮やかにニールキックを叩き込む。
しかしやはり実直に攻めた隙を突いての山田の急所蹴りが炸裂すると

必殺のY-MagiC(ラ・エスパルダ)でタカヤを完封、危なげなく勝利を飾った。

○山田武琉(8分23秒 Y-MagiC)相羽タカヤ●
         ※初代王者・山田が初防衛に成功。

<バックステージコメント>
山田「うん、蹴られたくなかったからちょっと受け手よりも攻め手強くしてみた。
    ちなみに、急所蹴り出したってのはリスペクトな訳ですよ。
    急所けっとかないときついってコト。良い勝負でした。
    あのニールは頭揺れたしね………
    (次の挑戦者は?)うーん………
    さっき勝った……北村とか大野とかも面白いと思うけどね。
    俺の首取れると思う奴はどんどん会社来てよ」

タカヤ「なんにも出来なかったですね。
    せっかくチャンスもらったのに…、くそっ。
    ここんところチャンスというチャンスをみんな逃してる。
    少し気合入れなおさないと…
    [山田選手に何かありますか?]
    本当に「うまい」選手だと思います。
    あの人がベルト持っているうちにまた挑戦したいですね。


 第7試合〜「Bad Boys to Gangsta」シングルマッチ30分一本勝負
   室田玲路、田仲丈一(アルプロ)、錦織豹真vs長谷川弘至、長谷部鉄造、柳井晃

 セミは前回でタッグを結成した室田、田仲の二人にTEAM関川の錦織を加えたチームが
現タッグチームチャンピオン・ダブハセ。を擁するスラムハウスと対決。

チームとしての入場も堂に入ってきた田仲が、試合中盤から早くも釘バットを取り出して
ひたすら長谷川を殴打。
このチームのポイントゲッターとしての存在感を見せていくが

柳井の足を取っての急所打ちに悶絶。
更にドラゴンクラッチ等で追い詰める柳井をかわして盟友室田と交代すると

ダブルのブレーンバスターで柳井を場外に落として見せた。
室田チームは長谷川に標的を絞るとカットプレイも利用してうまく多人数で長谷川に集中攻撃。
そして入ってきた錦織がダブルアームスープレックスを決めるがこれはニアロープ。
さらにこの攻めでスラム軍が目を覚ましたか、

長谷川のウエスタン・ラリアートを皮切りにスラム軍が一気に反撃、
ラストは長谷部がラリアートを決めてからスピニング・トーホールドでギブアップを奪った。

室田玲路、田仲丈一、●錦織豹真(21分14秒 スピニングトーホールド)長谷川弘至、長谷部鉄造○、柳井晃

<試合後>
 試合後もスラム軍は首領・山本も加わって攻撃を加えていく。
そこに現れたのが第4試合で戦った桐生辰哉相羽シンヤ!!

しかし桐生とシンヤは錦織だけを助けると室田、田仲を置いてリングを下りてしまった。
結局正規軍がリングになだれ込み、乱闘は終結した。

<バックステージコメント>
室田「……錦織は?意味わかんねぇ。
    桐生達はいったい何がやりたいんだよ!」

田仲「あー、急所効いたわ… 柳井の野郎のごぼうを今度潰してやるからよ。
   しかし、最後のアレ(桐生とシンヤの乱入)は何だったんだ?チキショウ。
   ここまでやられて黙っているわけにゃいかねえよ。親父にどやされるのも
   ゴメンだからな。室田と一緒にぜってえ(スラムハウス)潰してやるよ。
   まずはダブハセとかいうの。出て来やがれ!」


錦織「(この場にいないためノーコメント)」


長谷部「よくわかんねーけどスッキリしたからどーでもいいや。
     おい、アホ軍団。俺達に逆らったらどうなるか分かったよな?
     分かったら親指加えて布団にはいっとけ。」

長谷川「急造タッグではおれらの連携が崩せる訳ねーんだよ。
     ベルト賭けてやるか?いや、めんどくせーからやんねーけどな。」

柳井「なんか内側でゴタゴタしちゃってるらしーじゃないの。
    今日はDDT出すまでもなかったね。」

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