JK-1 Grand Prix 2020…感想記。

2020年1月18日(土)~2020年2月8日(日)
北海道・Zip Sapporo


 さか、大会をやることになるとは……
気づいたときには、もう告知文をツイートしていた…
そんな幾ばくかの後悔と、ワクワク感の中はじまったわたしの「JK-1 Grand Prix 2020」。
あの大炎會2019の熱にばっくり当てられ、ついにわたしも「ファイプロの大会」に手を出してしまった。
単独興業ですら「人様の選手をお借りする」というプレッシャー。
それが「わかりやすい順位がつく」という大会となっては、もう比じゃない訳ですよ。
さあ、何人集まるかな?ちょっと長めに募集期間用意したけど、歴史はあれど影響力も何もないこの団体。
まあ数人で集まってわいわいやれれば御の字かな…

26名。

えへぇ!?そんなにぃ!?
しかも出場いただいた選手も「あの興業で見たことある人ぉ~」なネームバリューの方々がちらほら…
やっべぇ、マジでこれは大変なことになってしまったぞ…とびびり倒しつつも、大会は刻一刻と近づいていくわけです…

 りゃ楽しいぞ、みんなでわいわい見る興業。
最初はその予定はありませんでしたが、今大会は毎週土、日曜20:00からの「プレミア公開」という形でお送りいたしました。
「プレミア公開」というのは、Youtubeの機能で公開時間になったら生放送のように再生が可能になり、複数人で視聴を共有できるもの…
というんですかね、説明が難しいのですが、そんな感じです。
…この放送形式ですが、私が思いついたものではございません!!
年始にGOLさんの「GOL的脱法集会」という興業があって、そちらでされていたプレミア公開が面白くてついパク


参考にさせていただきました。GOLさん、ありがとうございました。
さて、このプレミア公開ですが、大変楽しゅうございました。
何より同タイミングに視聴した皆様のコメントや声援が聞けるという楽しさ!!これはアレですね。
「友達と一緒にプロレス見てる感」!!これを感じることができたのは、本当に楽しいな、と。

もちろん、時間を限定してしまうと言う性質上、同タイミングにいろんな方の興業があると時間を独占してしまう…という
難点も持っていることはよく考えなければならないかな…なんて思いもあります。
今度は決勝戦とか最終戦など、ビッグマッチで使うことになるかな?
でも楽しいですよ、プレミア公開。


 ーナメントという魔境。
「いきなりリーグ戦の試合数をこなすのは大変そうだから、ここはトーナメントで…」
そう思っていた時期が、わたしにもありました。
トーナメントもまたわたしの「ファイプロぢから」をぐいぐいと顔を近づけて試してくるのです。
そう、人様から選手をお借りしている身。できるだけ皆様には楽しんでいただきたい。
しかしトーナメントと言うことは、1戦目で敗れるとそこで全てが終わってしまう…
ロジックのたまものとは言え、選手を敗退させるという行為の重さに打ち震えるのです。
…そこで、一つの天啓(?)が来た、というわけでございまして。


 ぶひどチャレンジ。
という「二次トーナメント」を開催してしまいました。
敗者復活とも違う、全く別趣旨のトーナメント。敗れた選手同士がタッグを組んでトーナメントに挑む、というルール。
そもそも告知の際には思いついておらず、第1試合の撮影中に思いついて告知してしまったという見切り作業。
シングルトーナメントの名目で出場願っていた皆様には、二次トーナメントとはいえ、告知していなかった内容の急なスタートで
少し嫌な思いをさせてしまったかもしれません。申し訳ありませんでした。
しかし、このトーナメントで見れた「急造タッグ」もまた、魅力的な組み合わせがいくつも生まれたのは素直に見てて楽しかった、という気持ちはあります。


 レント揃いの選手たち。
本当に、参加していただいた皆様には感謝しても感謝しきれません。
「JK」というフワッとしたお題にいろいろな形でアクセスしていただき、その発想力に驚かされました…
そして熱戦に次ぐ熱戦!敗れてしまった選手もその先が見たかった…そんな素敵な「JK」たちでした。

<メカテリーナ2世> オーナー:へるまさん
いきなり参戦告知でブッ飛んだ登場を見せてくれた「実は機械」のメカテリーナ皇帝陛下。
初戦にしてイメージに見合った入場テーマ曲といい
大会でも屈指の存在感を見せてくれたお方です。
パワーファイトは圧巻の一言、初戦からフィニッシャーで試合を決めるのは
まさに皇帝陛下のご貫禄。
<ジュエリー・キンバリー> オーナー:ババンギタさん
海外での豊富な試合経験を持った雰囲気を漂わせる方。
ファントム・ヤマプロさんの紹介のようですが、交友関係広そうですね。
初戦でまさかの皇帝陛下と激突という衝撃の展開に合いつつも
最終戦では息の合った連携を見せてくれました。
<ナナセ・マリガン> オーナー:FAWPさん
アクティブに動き回って蹴りを打ち込むファイター少女。
「Jump Kick」「Jumping Knee」で「JK」という頓智もお見事!
今大会には打撃系選手も何人か出場していただきましたが、
彼女はそのスピード感で見せてくれました。
このあたりの差異も、ファイプロの醍醐味というか。
<田中六美> オーナー:プロレスリングIWAさん
おそらく今大会でも短いキャリアながら
ナナセ選手とメカテリーナ皇帝陛下を破る大金星!
必殺技の「田中スペシャル」を果敢に仕掛ける姿にフレッシュさを感じる
「これからのスター」を思わせる戦いぶりでした。
<デスベリー> オーナー:モブモブ顔さん
強い!テストマッチでは無類の強さを誇ったデスシザースをひっさげた
1回戦で敗れたのが不思議なレベルの方です。
華やかなコスチュームと物騒なリングネーム、そして試合ぶりと
まさに「動」で魅せる選手です。
あぶひどでのヘッセニア選手との超攻撃的タッグもインパクト大でした。
<水瀬果恋> オーナー:アドヴェさんさん
そんなデスベリー選手を破った水瀬選手。そのままベスト4へ。
多彩な技を誇り、タフマッチになればなるほど本領を発揮する
試合巧者のミステリアスJK。試合は凄く大人びております。
必殺技のスターライドは、是非どこかで拝見したい!



あと、やっぱりガーターはエロいよね。
<KIKKA> オーナー:七峰らいがさん
今大会屈指のラリアッター。女子高生らしいがその正体は…?
ラリアットの「菊一文字」というネーミングは切れ味を感じて素敵です。
あぶひどチャレンジでの場外凶器祭りは見事な仕事ぶりでした。
<ヘッセニア> オーナー:CROWNプロモーションさん
本戦では1回戦で敗れてしまいましたが、あぶひどで大健闘。
攻撃的なデスベリー選手を好リードし、3位を獲得しました。
ハイフライヤーとしては比較的堅実な動きの選手ですが、
それがタッグ戦では好作用したということでしょうか?
<浅倉奈緒> オーナー:あずみさん
逸女でもおなじみの選手。ファイプロ界JKレスラーの顔、かもしれません。
彼女はとにかく器用!多彩な技を使い分けますが、使用タイミングが素晴らしく
「とりあえず技が多い」ではなく「状況から技を使い分ける」感がお見事。
西園寺サクラ選手との熱戦は熱戦はベストバウト候補ですね…
<レティシア剣崎> オーナー:hal44さん
ラフな出で立ちのJKファイター。ハードヒットな打撃スタイルが映えます!
コメントから見える陽性のキャラクターから強烈な打撃、というのが
強烈なインパクトを与えてくれます。
今大会の格闘系選手は、みんな異なる武器を持ってますね。
<孔雀谷絵留> オーナー:WAYWARDさん
「KuJakudani」さん。略して「JK」。お見事。
お見事なのは試合もで、相手を光らせつつしっかり勝っていくのは
まさにベテランの仕事。(JKだけど)
あぶひどでもエンジェリック選手とのあの伝説の連携で
ばっちり存在感魅せてきました。
<雨宮こがね> オーナー:そーじさん
「金色の女子」。すなわち「JK」。
今大会では試合を作りつつも損な役回りになってしまいました…
しかし、敗れるにしてもただの負けにはしないのが見事なところ。
スピーディーな試合展開ながら評価95%という高さがそれを物語っています。
<西園寺サクラ> オーナー:ピエール玉緒さん
華やかなコスチュームから、大車輪キックという破壊力抜群の蹴り。
打撃を軸とした対地戦から、必殺のチェリーブロッサムブリザードプレスという
空中殺法への切り替えは見事の一言。
そして、やはり彼女について語るべきは浅倉奈緒選手との一戦。
大技の応酬には「これで決まるか!?」という緊張感が漂いました。
<エンジェリック> オーナー:ファビリー・スタリアムさん
JKですが、今大会屈指のシブい技選び。JKの皮を被った達人と言った雰囲気。
今大会におけるわたしの「2大スモールパッケージホールド使い」。
あぶひどで組んだのが同じ技術に定評のある技術に定評のある孔雀谷女史でしたが
あの連携は誰が予測できたでしょうか…
<西野ありす> オーナー:sardin_jpさん
女子高生気分なので2コスです。
エルボーにこだわった試合作りと、アピールで目を引いていくスタイル、
ボーナスマッチで掟破りを魅せていく姿勢はエンターテイナーを感じます。
タッグでも見事に試合を作る、見た目以上の仕事人!
<ジャガー・キッド> オーナー:イチヒロさん
「女豹の隠し子」という、何かと気になるキャッチフレーズも見事。
見るからにハイフライヤー然としたビジュアルから、アナコンダバイスなど
陸でも戦えるところをみせていく試合巧者と言ったイメージです。
飛ぶだけじゃなく、地上での速さも魅せるところが素敵です。
<キトウ・サヤ> オーナー:ダイスケさん
夜学生という苦学人、物静かなキャラクターから
相手に飛びつかせたらど派手な大技を魅せていくギャップ。
ジャガー・キッド選手とはお互い「走り出したら仕掛けてくる!」という
プレッシャーをも武器にしていく、締まった一戦だったのではないでしょうか。
コスチュームの紫の使い方もおしゃれ。
<ピンクドム向井> オーナー:robotanさん
「最年長JK」という強いワードを引っ提げつつ、この大会では
「若手に立ちはだかる壁」「若手が越えるべき壁」「一競技者」といった
いろいろな立場でのこの選手を垣間見れた気がします。
必殺のピンクドムタイフーンと、パワーボムを使い分けて「どっちだ!?」と
相手を翻弄していくのは、まさに達人。
しかし強い、「ピンクドム」の響き。
<キャリィ須磨> オーナー:ペガサスさん
「ギャル」というカテゴリーなら、間違いなくファイプロ界を代表する彼女。
大会結果は振るいませんでしたが、その存在感は十二分に発揮。
ダンスも技も、一挙手一投足から目を離せなくなる存在感は
キャリィ選手というキャラクターあっての見事さよ、と思いました。
<三宮すもあ> オーナー:好翁さん
ビジュアルとネーミングセンス。まさにマリアージュ。
数字上最重量でなくとも、キャラメイクで見せていくキャラクター性はまさにエディットの妙。
この子の「スモールパッケージホールド」は絶対返すの難しい…
「ゆるふわ獣」というキャッチフレーズも気を惹いてきます。
<釘新井かなこ> オーナー:マスター48さん
地域密着団体の選手というキャラクター性、華やかな色使いの選手が多い中
茶基調というデザインがかえって地味にならないデザイン性が素敵です。
ファイトスタイルは結構正面から打ち込んでいくスタイルで、そのあたりに
「JKらしさ」を持たせていくのはうまい見せ方だな、と。
<タイガーニーナJoKer> オーナー:かい、さん
今大会チャンピオン!!彼女も多彩な技の使い手です。
飛距離が凄いため使い処の難しいラウンディングボディプレスを
ダイビングフランケンホイップからの連携に組み込んでいくのは見事!
あの移動距離はまさにオンリーワンでございました。
<アナスターシャ・アヴェリナ> オーナー:よなとさん
あぶひどチャレンジチャンピオン。しかし、シングル戦でも見事な試合を見せてくれます。
必殺技のバーダユシチャヤ・ズヴェズダーもここぞというところで放ち
相手の技を受けきった上で勝つのはまさにテクニシャン。
「JunkKiller」で「JK」というのも、また。
<絢村慈子> オーナー:坂本さん
ボディスーツ風のコスチュームが印象的な彼女。
破壊力はデスベリー選手とタメを張る超攻撃型!
走り回ると言うより、固定砲台のごとく蹴りを打ち込んでいきます。
彼女も1回戦敗退は意外でした…
<魅沙姫> オーナー:藤丸はいじさん
龍造寺を破ったボトム三連発はお見事!
←の写真はコス1ですが、コス2がブレザーというのも
「JK=セーラー服」という予想から少し外した見事な采配。
オールラウンド試合運びで、手が合う方も多そうです。
<神崎万鳳> オーナー:ガントさん
飛んでよし投げてよしのオールラウンダー。
ヒーロー然とした足回りの赤がおしゃれです。
ブラジリアンキックのような足がよく動く技の見栄えが素晴らしい!
魅沙姫選手との熱戦も印象深かったです。

だれが優勝しても、そこから繋がっていくストーリーは面白そう。
タイガーニーナJoKer選手が優勝して幕を下ろした大会でしたが、そんな「If」に思いを寄せるのも大会の醍醐味です。
願わくば、皆様のファイプロワールドにて。


 まり、のところ。
すっごく楽しい大会でした。
今回は女子のシングルトーナメント(おまけ付き)、「JK」という枠を設けて開催しましたが、
ルールや大会理念、言ってしまえば「ポリシー」の数だけ大会の可能性があります。
それを知ってしまうと、なんだか引き返せないですね。

今回は、皆様ご参加、ご参戦ありがとうございました!
またお会いしましょう!!

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