Impuct!!特別興業
「Bridge of Groly」

 2007年9月9日
 北海道・札幌メディアホール

 Impuct!!と北海プロレスが協力・極東レスリングクルー主催による
若手の登竜門ともいえる大会「Bridge of Groly」最終日。
行われてきたリーグ戦の決勝戦や各タイトルマッチが目白押しの大会となった。

 第一試合〜「Top of...?」BoG Aグループ一位決定戦
   サクラギ・マードックvs影虎

 第一試合は一位が二人で終了したBoGのAグループ一位決定戦。
勝てば先に決勝進出を決めたBASARAの直江との優勝決定戦に挑むこととなる。

同門対決に持って行きたい影虎、得意のキックとロープワークを駆使して
今大会のダークホースともいえるサクラギを圧倒。
早くもバックマウントから月光(横抱えジャーマン)を狙うがこれはサクラギが何とか脱出。
対するサクラギもバックドロップやスピアーといったパワー殺法で反撃すると
開始8分で急所パンチからコブラロック!

これを影虎が脱出するとミドルキックからのムーンサルトを叩き込む。
返されるもここからサクラギのコブラロックを封じるべく導入となるブッシュスネーク(アメイズインパクト)を
ことごとく防ぎ必殺技には行かせない。
さらにコーナーからスパイダージャーマン、そしてコーナーからのウラカンラナを放つ。

しかしこれを耐えきったサクラギがコブラロック炸裂!
それでも不屈の影虎、雪崩式のタイガースープレックスから延髄に振り下ろすようなスピニングハイキック。
これで勝負あったかと思われたが………


サクラギがここで起死回生のダイヤモンドカッター!
この一撃が影虎のBoGを終わらせることとなった。
○サクラギ・マードック(16分19秒 ダイアモンドカッター→体)影虎●
  ※サクラギが決勝進出。


<バックスーテジコメント>
サクラギ「もう優勝しかねえんだよ!!
      (次は)直江?あいつもコブラの餌食だ!
     出てけオラッ!!」

影虎「2試合目を意識して早めの勝負(序盤の月光)に出たのが失敗。
   それ以上に計算外だったのがサクラギ選手の勝利への執念でしたね。
   せっかくいただいたチャンスだったのに、非常に無念です。」


 第二試合〜「Girl's Big fight」 タッグマッチ
   岩隈奈美 小柳唯(アテナ)
                vs城戸祐実子 野崎明日香

 続いて女子のタッグマッチ。
BoGにら出場、男子を破り抜群の存在感を見せつけたアテナの小柳は岩熊とコンビを結成。
対するはヤンキー娘・野崎明日香と技巧ファイター・城戸由美子……のはずが
城戸はカウボーイのようなリングコスチュームで登場、「カウガール祐実子」とコールされる。

試合は野崎がラフファイトで主導権を握るが
岩隈に変わって出てきた小柳がいきなりのお仕置キック(バズソーキック)を見せる。
リーグ戦を賑わせた技だけにこの一撃で観客のボルテージもいきなりアップ。
さらに岩隈とのダブルのジャンピングハイキックも決めていった。

逆にどうもチームワークのかみ合わない野崎だがRED−END(ジャックハマー)で反撃。
しかしなかなかいい場面で手を出さない祐実子に手間どうかすぐに形勢を逆転される。

そして17分、二発目のお仕置キック炸裂!
さらに岩隈がザ・ワイルド・ランディング(カイザーボム)でアシストすると
延髄へのランニング跳び膝蹴りを二発、グリッサードスラッシュ(駆け上りニールキック)まで決めて
フィニッシュは後の試合に出場する哀原直伝の「Ll@meme La Reina」(キングコブラホールド)。
これにまったく祐実子はカットに入らず野崎は無念のタップアウト。

岩隈奈美 ○小柳唯(21分18秒 Ll@meme La Reina)カウガール祐実子 野崎明日香●

<バックスーテジコメント>
奈美「(小柳と)前に戦って、今回は組んでみたいと思ってた。
    そしたらやっぱりしっくり来るね〜……蹴りも勉強させていただきました。
    なにかデッカイこと出来たらおもしろいんだけどね。これからも絡ませていただこうかと。

   (代表不信任投票について)うーん………
   代表に不満なんてないですし、まぁ私は信任で投票してますよ、会場入ったときに。」

小柳「今回はいい意味で楽させてもらいました。
    なんていうか一緒に組んでて、安心できるというか。
    私も機会があったら、また組みたいです(笑顔で握手)

    〜 フィニッシュムーブについて? 〜
    えっ?あれですか?
    あいつに教えてもらいました。名前の意味?
    あは、私向こうの言葉よくわからないんですよ(笑)
    えっ?『女王様とお呼び』?
    ・・・
    はっ?お仕置キック??
    ・・・
    あいつ〜〜〜〜っ!
    (すごい勢いでバックステージに走り出す)


祐実子は無言でさっさと退出。
野崎「………意味がわかんねー。
    (祐実子に)試合する気があるんだかないんだかもわかんねーしなんなんだよ畜生!
    (投票は?)しらねえよ!関係ねえ!!さっさと行け!!」


 第二試合後、リングに「選挙管理委員長」是之享が登場。
現時点での投票者が8名、うち5人が信任、1人が不信任、1人が「無効票」と発表。
この無効票について質問が出たが、それに対しては
是之「まぁこれを見てみてくれ(白紙を取り出す)
    まず一枚、これはまあ見ての通り白紙だ。興味ないってことだろう。
    ………というわけでこれは信任とも不信任とも判断しないし、当然選挙権もこれでおしまい。
    再投票は認めない、と言う形で処理させてもらう。

    ……んで、もう一枚だ。これは無効票以前に出したやつがImpuct!!の人間じゃゃない」
そこに書いてあった文字は「ゴゥジャス丈二」
是之「俺にどうリアクション取れっていうんだ?」


 第三試合〜「High fly vs Power&Technic」 タッグマッチ
   ブラッド・デュランダル(アテナ) キング・サーモン(北海) 牧村春樹(極東) 哀原勇陽(アテナ)
                vs
   近藤誠司 有里徹(アルプロ) 南年明(アルプロ) 最上青志(BASARA)

 第三試合はBoGに参戦した6選手にBASARA、アテナからそれぞれ一名づつを追加して
ハイフライチームとパワー&テクニックチームに分かれて激突。
ハイフライ側にアテナのエースであり今大会にちょくちょく顔を出していた男、哀原が参加、
パワー&テクニック側にはBASARAの技巧派戦士・最上が加わった。

 序盤は流れるようなタッグワークを展開、突然入った哀原、最上も見事について行く。
そんななかまず頭角を現したのが北海の超新星・キングサーモン。
カットプレイもさえ渡るところを見せ、近藤には牧村、哀原と代わる代わるのダブルドロップキック。
さらに牧村とのポーズの競演とやんちゃぶりを見せつける。

 対するパワーチームは最上と南が起点となってのねちっこい絞め技から「飛ばせない」戦いへとシフトチェンジ。
この作戦が功を奏したか、徐々にペースはパワーチームが握っていく。
有里が牧村、サーモンに次々と青春のラリアットを叩き込むと、ロープに振ったサーモンに
死角から近藤が飛び出してのスパインバスターというコンビプレイで肉薄したが、
最後には混戦の中からブラッドが「飛んで」勝利を掴んで見せた。

○ブラッド・デュランダル キング・サーモン 牧村春樹 哀原勇陽
  (24分53秒 ムーンサルトフォール)
近藤誠司● 有里徹 南年明 最上青志


<バックスーテジコメント>
牧村「いやー、勉強になったね。
    プロレスはじめていきなりこんな大会に出してもらって感謝してます。日本も広いもんですね!
    (大会を振り返って)うーん……(小柳)唯ちゃん。あの娘にはリベンジしたいよ。」
サーモン「良い経験になりました。
      同じコーナーに立ってみてブラッドさん、哀原さんの凄さがよくわかった。
      ハイフライファイターとして目標としていきたいですね。」
哀原「8人もいるとやりにくね!
   でも味方も多いし、楽っていえば楽だけどね。
   マッキーはなかなかいい線いってると思うよ。
   まぁ俺にはかなわないけどね、天才だから(笑)」
ブラッド「そんなコトいって、シツレイだヨ!
    ボクはコンカイのタイカイはとてもいいケイケンになったヨ!
    とってもEXCITEしたしネ!
    タイカイでマケタヒトにはいつかREVENGEしたいネ。」

近藤「無念、ですね。
    公式戦で負けてるから牧村にはリベンジしたかったんだけど。
    次があるなら、次は勝ちます!」
有里「同じ世代のやつらと一緒に戦えてとても気持ちよかったです!
   皆上手いし強い。負けていられません!精進します!」
南「もっと派手にいきたかったんだけど、なんだかねちっこい
  展開つくってしまいました。
  次はケイトさん張りに派手にいきますよ!(拝みポーズ)」
最上「自分は北陸育ちなので北の空気が合うというか。リラックスして戦えたね。
    パズルのようなタッグマッチもキライじゃないぜ。かく乱しがいがあるし。
    今度はBoGでもハードコアマッチでもいいんで、また呼んでよ(笑)」


 第四試合〜「The WAR」 タッグマッチ
   高貫兼斗 菅本博文vs犬神準 大野真白

 次に突然組まれたのはリリースされていなかった純血Impuct!!メンバー同士のタッグマッチ。
どうやら大会当日に直訴する形でこの試合が組み込まれることとなったようである。
すると、いきなりハードヒッティングなぶつかり合いからスタート。
実質ヘビーvsクルーザーとなる組み合わせだが、犬神は恐れずにラリアットで先制。
対して高貫も強烈なショルダーを浴びせて観客を盛り上げる。

大野も菅本とのパワーに対して逆さ押さえ込みや関節技と言ったテクニックで対抗。
さらに高貫にも抜群のグラウンドセンスで迫っていくが

そこはやはり不屈の壁。耐えに耐えると菅本とタッチして合体パワーボム。
さらに置きみやげとして強烈なタックルをぶち込むと菅本がベアハッグB2B(捻り式ベリートゥベリー)で
大野に引導を渡した。


高貫兼斗 ○菅本博文(15分31秒 ベアハッグB2B→両手)犬神準 大野真白●

<試合後のリング>
試合後、高貫がマイクを取る。
高貫「おれはリングでしゃべるのは得意じゃあない。でも今日は一言言わせてもらおうか。
    今、Impuct!!では選挙……みたいなものをやってるよな」
この言葉に対して観客は「Impuct!!の番人」高貫の言葉を待つ。
高貫「これが投票券だ」
そういって取り出した白い紙を……破く!
同じようにリング上では菅本、犬神、大野も投票券を破って投げ捨てた。
高貫「おれが興味あるのは戦いだけだ。
    リング上のストラテジーに興味はあっても、リング外のポリティクスにはなんの興味もない。
    このリングがImpuct!!であり、戦いのリングであるのなら……和泉が居ても居なくても良い。
    ただ、こんな話に乗るDFも論外だ。俺たちは俺たちのやりたいようにやらせてもらうさ」
そういうと4人ともリングを後にした。

<バックスーテジコメント>
高貫「言ったとおりだよ。それ以上でもそれ以下でもない。
    今BASARAに参戦してる真柴も同じ考えだ。
    ………もし、戦いに興味があるものは俺の所まで来い。面倒を見てやる」
菅本、犬神、大野はノーコメントで退場。


<バックステージ>
投票箱の前でのインタビュー。
岩隈「投票?あー……めんどくせえから信任だ。
    別にどーだっていーんだけどよー、まあ一応チャンプってことでな。」
一場「投票券?んなもん売っちまったよ
    誰だったかは守秘義務ってやつさ。べつにどうだっていい。金がありゃあそこに行くだけさ」
後藤「不信任だよ!
    ろくに試合も組ませねえやつについて行けるか!」
須藤「高貫さんのことはどう言っていいかわかりませんが……
    俺は信任です。和泉さんについて行きますから」

しばらくすると試合を終えた野崎が登場。
投票箱の前でなにやら立ち止まっていると後ろから何者かが襲撃!!
椅子で野崎を殴打すると投票拳を奪い、不信任と記入して投票箱に入れた。
その騒ぎに気づいた本日試合が組まれていない秋山が野崎を搬送したが襲撃した人物はわからなかった。


 第五試合〜Impuct!!認定6menタッグ選手権試合
        「Sexy&Wild」6menタッグマッチ

 (挑戦者)皐月日向 館野光秀 北村亮哉
               vs 軍鶏崎杏司 五味俊二 九頭剛一(選手権者)

 選手権試合のコールの後現れたのはピンクに白を基調とした個性派集団・セクシィボーイズ。
対して赤コーナーからは選手権者、アルプロの軍鶏崎withゴミクズがリングインする。

 ファーストコンタクトは軍鶏崎と皐月。
アルプロ屈指の策士・軍鶏崎は見事なインサイドワークで皐月に隙を与えず押し込むが
突然あえて話すようにコーナー側にリリースし、様子をうかがっていく。
さらにコーナーに引っ込めば仲間とのコンビプレイも見せ、ただのタッグチーム+1という立場を超越した
オールラウンダーぶりで相手チームを圧倒する。

 しかし開始10分からセクシィが持ち味を発揮。
館野が五味を捕まえると桃色スクワット(男色ナイトメア)で挑発。
さらにピンチを作らない波状攻撃で場外戦を乗り切ると混戦のさなかに北村が九頭にみちのくドライバー!

 チャンプチームはこのピンチを何とかカウント2で回避。そしてここから怒濤の快進撃を見せる。
九頭が抱え上げてからのチョークスラムで北村を叩き付けると五味を呼び出しての必殺ゴミクズスープレックス!(眉山)
さらにすかさず軍鶏崎がタッチ、高ブリッジのジャーマンを決めてからアームスラム、さらに
首を決めながらのアームロックで北村を完封した。

皐月日向 館野光秀 ●北村亮哉
         (16分18秒 首極めアームロック)
               ○軍鶏崎杏司 五味俊二 九頭剛一
  ※軍鶏崎withゴミクズが1回目の防衛に成功。

<バックステージコメント>
軍鶏崎「まずはひとつだな。ナアオイ。」
ゴミクズ「うっす!シャモさんうっす!」
軍鶏崎「危うく敵さんのセクシー殺法にやられちまうところだったが、こいつらの
    泥臭さが一枚上だったってところか。」
ゴミクズ「うっす!」
軍鶏崎「しかし館野の野郎の尻に危なくコイツ(五味を指差し)
    失神しかけたらしいぜ?あぶねえあぶねえ・・・!」
五味「・・・・(照)」

皐月「悔しいですね……
    ここまでいい調子で来てたんですけどね。やっぱり強い。
    軍鶏崎さんの手のひらで踊ってるような感覚って言うんですかね……あーっ悔しい!!」
館野「負けたけどまあ手応えはあったかな。やっぱ腰は寂しいけどね、二つの意味で。
    それと五味さん、いい夢見なよ!以上!!」
北村「皐月君の言うとおり、ここまで良い結果出してこれたけど最後に勝てなきゃ意味がないですね。
    クルーザーの一選手として、チームとしてもう少し精進します。」

 後半戦へ