Impuct!!第四回興業
「Neo Impuct!!」
<極東レスリングクルー参上!!>
第三試合終了後、極東レスリングクルーの菅生昭博がリングイン。
菅生「どーも、極東レスリングクルーの社長代行・菅生です。
みなさん、コレは読んでいただけたでしょうかね?」
懐から取り出したのは週刊ファイプロ。
菅生「極東レスリングクルー、重大発表!
……解散じゃないですよ、勿論。
読んでもらった人はもうご存じと思いますがね………この業界でもっとも大事な物。
それは若い力、コレにつきるんです!!!」
一呼吸置いて
菅生「他人様の褌で相撲を取るようですが、ここImpuct!!において宣言をいたします。
極東レスリングクルー主催!!
ヤングブラッドリーグ………ブリッジオブグローリー開催!!」
さらに菅生は箱を取り出すと
菅生「ここに入っている物は………ブリッジオブグローリー、栄光の架け橋にたどり着いた者のみが巻くベルト
その名もストレートにBoGヤングブラッド級選手権とでもしましょうか。
詳細は……いずれ明かします。ありがとございましたっ!!」
第四試合〜「Star from HAWAII」シングルマッチ
椎葉育久vsマイケル旭
BoG開催宣言の興奮のなか行われた第4試合。
クルーザーのホープ・椎葉がフリーのマイケル旭に挑んでいく。
マイケルは日本国籍を持つもののプロレスのキャリアはアメリカからのスタート。
この未知の相手に対して椎葉がどう挑んでいくかが注目される。
いざ試合が開始するとハンマースローからの読み合い等といったクルーザー的な動きを見せる両者。
お互いにこれと言った大技はなく相手を追い詰める展開の中、先に動いたのは椎葉。
得意のドラゴンスリーパーに続いてのグラスブレイク(ファイナルカット)と首を支点に攻め込む。
さらにダイビングのネックブリーカーを叩き込み首にダメージを蓄積させていくが
マイケルもバズソーキックからのスピアー、さらにホノルルタイフーン(カンクーントルネード)を投下。
そして相手の上に乗ってダンスを決めておちょくっていく。
この揺さぶりに対して焦ったか、必殺のジャングル・スマイル(レッグロックスープレックス)を狙って
バックを取りに行く椎葉をいなしてスーパーキックからストンピングを一発、さらにホノルルタイフーンに繋いで
マイケルが勝利をもぎ取った。
●椎葉育久(14分20秒 ホノルルハリケーン→体固め)マイケル旭○
<バックスーテジコメント>
旭「Impuct!!、楽しかったヨ。
サイバラ君についてはサワイから話を聞いているのでボクがしばらく面倒を見マス。
このリングにはまた戻ってきたいネ!
それとシーバ君もグッドガイ。またやりましょう!!」
椎葉「流石世界を知る選手は強いですね……
悔しいけど西原がうらやましいね。俺も頑張らないと。
(BoGについては)……俺よりももっと、経験を積んで欲しい選手が行くと良いんじゃないかな。
お膳立てされるより、これだけキャリアを積んだなら自分でチャンスをもぎ取らないと。」
第五試合〜「Exccentric Impuct!!」6menタッグマッチ
和泉健太郎、是之享、ハルク沢渡vs沢井彬、岩下G貴文、小野寺D亘
セミファイナル直前の試合はエキセントリックヒーローズとDFの直接対決。
西原の取り込みといった侵略活動で少しずつImpuct!!に勢力を広げるDFが試合でどう見せていくか。
試合開始から動きを見せたのはDF。
沢井が見事なクルーザームーブで和泉を幻惑すると、タッチを受けた是之を誘い込み
岩下との合体カッターでたたみ掛けていく。
さらに岩下は是之をパワーボムでターンバックルに叩きつけるなどラフファイトで翻弄。
前半戦を完全に制したDFだったが、10分から猛反撃に遭う。
是之がコブラツイストで沢井を絞り上げると、岩下のペインオブレボリューション(旋回式スタナー)、
コレ行きのトールハンマー(リバースタイガードライバー)と沢井に集中砲火。
しかしこの攻撃を受けきった沢井は小野寺にタッチ。
対するE☆Herosもパワーファイターの沢渡が飛び出し正面からぶつかるが
これはキャリアに優る小野寺が制していく。
是之を捕まえたDFは三人がかりで痛めつけていき岩下がジーニアス・マーベラス・エルボー
(ランニングエルボードロップ)を投下。
しかしこのやりたい放題はカットに入った和泉・沢渡に阻まれる。
25分の激闘の末、是之と小野寺に托された勝敗は
ドラゴンスクリューで足にダメージを与えてのテキサスクローバーホールドで是之が制した。
和泉健太郎、○是之享、ハルク沢渡(25分27秒 テキサスクローバーホールド)沢井彬、岩下G貴文、小野寺D亘●
<バックステージコメント>
和泉「まだまだ若い者には負けちゃあいられないね。
是之のシブさは頼りになるよ。こういう選手もいるって事。
存在するって意味でも、必要って意味でもね。」
是之「まあ、アイスソード?はともかくとして俺もやるときゃやるよ。
DFにばっかいいとこ持ってかせられないしねえ。
次の目標?そうね、今はベルトより新しい相手を探そうかな。」
沢渡「勝ったけど悔しいですね。
小野寺……さんにいいようにあしらわれていたってのは経験のなさが原因。
だからその辺は場数踏んで、どんな相手とも戦えるように心がけます。」
沢井「あー、いいねぇ是之。
知り合いじゃなかったらウチに勧誘したいところだわな。
まあ、西原のこともあるし、DFはちょっとずつ大きくなっていくよ。」
岩下「あのガキ(沢渡)がむかつくねえ。
今度シングルでもやってちょっといじめちゃったろうかしら?
……まあ、西原君には期待してるよ。」
小野寺「ちくしょう、足がいてえよ。
沢渡はアレだね。脳みそも筋肉なのかね。別に見えないところ鍛えてもなあ……
まあ、そのうち授業料でも頂きましょう。タップリと。」
第六試合〜「King is Alive!!」Impuct!!認定クルーザー級選手権試合 シングルマッチ
(挑戦者)相羽シンヤ(アテナジェネレーション)
vs
(選手権者)山田武琉
ついに行われる蹴拳紅蓮隊の連続タイトルマッチ。
まずはクルーザーシングルの選手権試合となったがここで王者・山田が先に入場。
観客があっけにとられる中山田は飄々とリングインし、その次に挑戦者・相羽シンヤがコールされた。
この精神的な揺さぶりに対してシンヤは正面から山田を蹴りまくる。
後ろ回し蹴りをガードさせての鋭いハイキックといった蹴りを惜しみなく叩き込み、
さらにはコーナーに追い詰めた山田の顔面をふてぶてしく足裏でウォッシュ。
しかしこのヒール的ムーブが山田のエンジンに火を付けたか、
山田が開始四分にしていきなりのフィッシャーマンバスター。
さらにコーナーに詰めてのトラースキックの連発から急所にヘッドバッドを落としていく。
そしてこれが恐怖の山田のインサイドワークショーの始まりとなる。
シンヤが食い下がるたびに蹴り足をキャッチしての狡猾な急所打ちを叩き込んで逆転を図る山田の前に
シンヤはとにかく糸口を作るべくコーナーに追い詰めての膝蹴りで勝負をかけたが直後にさらなる急所打ち。
そして蹴り足を封じ込めた山田はリング中央で盤石のY−MagiC(ラ・エスパルダ)。
山田がヒールの狡さ、巧さ、恐ろしさを披露していった。
●(挑戦者)相羽シンヤ(9分5秒 Y-MagiC)山田武琉○
※初代王者・山田が初防衛に成功。
<試合後の様子>
山田「うん、楽しくやれたし一つ教えることが出来たかしらん?
これがヒールってもんです!!」
リングサイドに桐生・錦織が詰めかけるがそれを解説席にいた岩隈が阻止。
岩隈「おいおいお前ら。
血気にはやってリングに来るのは良いけど次の試合はいいのか?
………上がるってんなら俺もちょっとやり過ぎちゃうぞ」
と、そこに究極衝撃のテーマ曲がヒット、入場ゲートから室田、田仲が走り込んでそのまま試合開始となった。
第七試合〜「Kick/Beat/Violence」Impuct!!認定タッグ選手権試合 タッグマッチ
(挑戦者)桐生辰哉・錦織豹真
vs
室田玲路・田仲丈一(アルプロ)(選手権者)
究極衝撃と蹴拳紅蓮隊が真っ向からぶつかるメイン。
それぞれセコンドに沢城とシンヤが付き、試合を見守る形となる。
最初に存在感を表していったのは錦織。かつての盟友である室田に容赦なく膝蹴りを入れていくと
田仲にも胃袋を突き上げるように膝蹴りを打ち込んで浮かせていく。
しかし王者組も攻められっぱなしではいられない。
場外乱闘にもつれ込むと田仲が伝家の宝刀・有刺鉄線バットで錦織の後頭部を殴打すると
リング上では室田がいきなりのレイジキューション(ジョンスパイク)。
これはロープに救われるも錦織は結構な痛手を負った。
さらに室田は桐生・錦織の両名に得意の各種関節技を用いて首を痛めつけていく。
対する蹴拳紅蓮隊は度重なる足関節で室田の機動力を削ぐ。
究極衝撃の首攻めがさらにクローズアップされるのは開始13分。
息のあったクロスボンバー(サンドイッチラリアット)で倒した桐生にJGロック(イングランドストレッチ)と
容赦のない攻めを見せていく。
しかしこれを耐え抜くと錦織が延髄への掌底。
さらにそこからアンクルホールドと繋ぎ、コーナーに上った桐生がダイビングボディプレス!!
カットに入った田仲は錦織に押さえられたがこれを自力でキックアウトした室田は
強烈な逆水平チョップの乱打で桐生を倒すと全力でロープへと走り込んでのギロチンドロップを投下!
この一撃で究極衝撃がベルトの防衛に成功した。
●(挑戦者)桐生辰哉、錦織豹真(16分35秒 ギロチンドロップ→片エビ)室田玲路、田仲丈一○
※第2代王者・室田、田仲組が初防衛に成功。
<試合後の様子>
室田「見たかお前ら!!!
俺達がベルトを防っ」
そこに飛び出してきたのはスラムハウスの4人!!
室田、田仲、沢城を袋叩きにするとそこにシンヤも加勢、完全にリング上は混乱状態に。
関川、池橋のTEAM関川残党が救出に入っるとスラムはリングを下り、山本がマイクを取る。
山本「このシケた団体とはずいぶんとご無沙汰だったのお!!」
会場大ブーイング。
山本「何でこういう行動に出たか。お前らは理解してるか?
ワシもそろそろ欲しくなったんでのお、腰に巻くモンがよう。
……出てこいや、岩隈」
岩隈、山田が登場。
岩隈「へい、旦那。
ベルトが欲しいんだったらハナから俺狙えばいいじゃねーか。なんでタッグの方をボコるかな」
山本「まあ、借りがあるっちゅうわけや。
うちのダブハセがずいぶん世話になってるしのお。
……それに、敵が多いより味方が多い方がウマいからな」
岩隈「ふーん。
まあ、挑戦者は俺が決める話だしよ。そろそろベルトがシケっちまわあ。
山本の旦那。次、あけとけや」
山本「おお、開けたるわ。
次の日の病院は山田が予約しとけな」
岩隈「旦那が入院するとこか?」
山本「ほざいとれ。帰るでー」
スラムハウス、蹴拳紅蓮隊退場。
田仲「ふっっっっっっざけんなよラアアッ!」
関川「ちょ、待て待て。バットを振り回すな。
……あいつらとは元々俺らがやり合ってたんや、そこでやがな」
室田「……関さんの気遣いは分かるよ。
んでもね、今回は俺らでやらしてもらうわ。」
関川「……そか。」
室田「悪いけど、俺らにも俺らのプランがある。
この場で宣言さしてもらえば、室田玲路はTEAM関川を抜けます」
関川「おうよ。これからは味方同士やのうてライバル同士や。
ぶつかることがあれば全力で行くで。ほなな!!」
関川、池橋退場
田仲「メインとったけど今日は締める気がしねえなぁ
……山田さんよ、あんた締めねえ?」
山田「えー……
まいいや。で君たちはどうすん」
田仲「待てやコラーッ!!!」
室田「まず今日生かして会場からだ出さねえぞオラァ!!!」
田仲・室田全力疾走で入場ゲートへ
山田「…………………
まあいいや、じゃあ締めるから全員立ちなさーい。
若手のリーグとか!なんかやたら増殖してる軍団とか!!
そういうのは別にどうでもいいから賢明な皆さんはB−2だけ見に来なさい!
ウィー・アー・インパァーークト!ビー・スクウェア!!」
<バックステージコメント>
桐生「ってぇちくしょう、今日は負け認めてやるよ。
でもな、次は絶対バックドロップで首ぶっ壊してやるからよ。
真綿で首締めるような目に遭わせてやるよ。」
錦織「ぬるま湯に浸かってると思ったらけっこうバチバチ来るじゃねーかよ、室田よ。
それと田仲、てめえいくら何でもバットで頭はねえだろこの野郎。
チャンプの自覚はあるのかよ、いくら凶器っつってもバットて。
まあね、蹴拳としても俺個人としてももっと上目指すから。そのためならなんだって使う。」
シンヤ「(ガシャーンっ!(どこからか持ち出したハンマーでロッカーを破壊)
(驚く桐生と錦織)
あぁ〜、すっきりした。
というかタイトルマッチって聞いて来たのに、
なんだよアイツは?ただのゲイじゃん?
ボクは変態マッチしに来たつもりはないよ。
こんなんだったらタッグタイトルにした方がよかったなぁ〜、ちぇ。
たくっ、兄さん共々あんな奴に負けるなんて、情けないぜ。
とりあえず次来た時は誰かを蹴り倒すから。絶対。」
山本「若い衆も増えたし、そろそろスラムがImpuct!!に押し寄せるわ。
DFとかいう連中も正規軍も関係ないわ。皆殺しじゃけえのう」
室田「どこ行ったあの野郎!!!
(すでにバスで会場を出ましたが)チッ、逃げやがったな。
どっちにしても勝ったのは俺らだ。何度来てもボッコボコにしてやんよ。
(で、自分なりの考えというのは……)うん、まあ見ててよ。
面白いことになるのは間違いないからさ。」
丈一「やるだけやって逃げやがって!まぁいいや、次会ったら
容赦なくコレ(有刺鉄線バット)ぶちこませてもらうからよ!?
いいかてめぇら!俺らがチャンプだ!俺らが最強だ!誰でもかかってきやがれ!
どいつもこいつも返り討ちにしてやるからよ!!」
岩隈「やっと腰上げてきたか、お山の大将。
俺の初防衛戦はあの野郎を北海道から広島までラリアットで吹っ飛ばしてやるよ。
送料は着払いでな!!」
山田「はい、初防衛おめでとうございます。
(セリフを取らないでください。それで今日の試合については)
そうだね、テーマは『ヒール』。
彼、荒っぽいところは見せるけどどうもヒールになりきれてないところあるよね。
だからあえてエグいこといっぱいしてみたよ。チャンプでも急所だって叩くさ。
まあ、そんでもあのキックはやばかったね。頭揺れるって言うか。
次来たらもっとえぐい攻め方しないとやばいかもなあ。
(次の防衛については?)
いやー、だれでもいいよお……と言いたいところだけど。
ベトコンの中島君はやだね。苦手なタイプ。
………なんてこと言うと試合組まれるんだろうね。まあどうにでもしてーん。
というわけでおつかれさまでした。」