Impuct!!第四回興業
「Neo Impuct!!」

 2007年2月28日
 北海道・札幌某ホール

 Impuct!!第四回興行が2007年最初のImpuct!!の興行として行われた。
猛威を振るう蹴拳紅蓮隊のタイトル挑戦がセミ、メインとなる今大会。
対戦カードは
1.シングルマッチ 秋山令vs城戸祐実子
2.6menタッグマッチ 近藤誠司、西原浩大、柿崎猛
                              (プロレスリングBASARA)
                    vs
                    ゴゥジャス丈二・セバスチャン海江田・セキュリティ一場
                       (北海プロレス) (プロレスリングBASARA)
3.タッグマッチ 内藤慎太郎、中島明斗vs後藤豪、ウサマX
4.シングルマッチ 椎葉育久vsマイケル旭
5.6menタッグマッチ 和泉健太郎、是之享、ハルク沢渡vs沢井彬、岩下G貴文、小野寺D亘
セミ.Impuct!!認定クルーザーウェイト選手権試合
     山田武琉vs相羽シンヤ(アテナジェネレーション)
メイン.Impuct!!認定タッグ選手権試合
     室田玲路、田仲丈一vs桐生辰哉、錦織豹真
             (アルティメットプロレス)
という組み合わせとなっている。

 第一試合〜「new wave」シングルマッチ
   秋山令vs城戸祐実子

 第一試合は女子選手同士によるシングルマッチ。
秋山は他の女子3選手と同期だが今回遅れてデビューということとなった。

試合開始と同時に得意の柔道技をいきなり見せていく秋山に対して
城戸は先にデビューしたという自信を武器に関節を狙っていく。

試合が大きく動いたのは開始10分過ぎ。
秋山がブレーンバスターで城戸を投げていくと“ハイフライ柔道ガール”の名に恥じぬ
華麗なミサイルキックで追撃を見せていく。

しかしこの一撃を耐えた城戸はさらにしつこく腕を狙っていき
最終的にはスタンディングの腕拉ぎ逆十字固めでギブアップを奪った。

●秋山令(11分34秒 スタンディング式腕拉ぎ逆十字固め)城戸由実子○

<バックスーテジコメント>
城戸「秋山とは同期ですが、やっぱり先にデビューしたからには勝たないと。
    前回は野崎に負けてるし、どんどん勝ちを取りに行きます。」

秋山「悔しいです。
    でもまだデビューしたばかりだから。焦らず勝つまであきらめません。
    (跳び技について)バックボーンは柔道ですが、それだけに頼らずプロレスを学びたいので。
    どんどん挑戦していきます。ありがとうございました!」


 第二試合開始前………
(ゴゥジャス組控え室)
ゴゥジャス「そう言うわけで今日はお願いしますよ一場君。」
一場「カネさえもらえりゃもらった分は働くぜ。」
ゴゥジャス「素晴らしい。さてそろそろ円田さんから電話が来るところですがね……
       おお来た。もしもしゴゥジャスですが」
デビアス円田「いやはや、参ってしまったわけでして。」
ゴゥジャス「どうしました円田さん、開口一番そのようなことを」
円田「いや、渋滞につかまってしまいましてな……
    ああ心配は無用。こんな事もあろうかと優秀な執事を用意してあります。」
ゴゥジャス「執事?」
海江田「貴方が円田様より御用命のゴゥジャス殿ですかな」
一場「………」
ゴゥジャス「……この素敵な蝶タイの御仁ですかな」
円田「そういうことですな」
ロトンド角安「社長、トンネル入るんで電波切れます」
−プツッ−
ゴゥジャス「ともかく。今日の相手は小生意気な若手共です。
       少々懲らしめてやりましょうかね。行きますよ海江田さん。」
海江田「了解いたしました」
一場「……なあ、アンタその格好で来たのか?」


 第二試合〜「Young SAMURAI's coming!!」6menタッグマッチ
   近藤誠司、西原浩大、柿崎猛
                  (プロレスリングBASARA)
           vs
ゴゥジャス丈二・セバスチャン海江田・セキュリティ一場
   (北海プロレス) (プロレスリングBASARA)

 第二試合は若手対ゴゥジャス同盟の6menタッグマッチ。
若手軍にはプロレスリングBASARAの若武者・柿崎が参加。
ゴゥジャス同盟軍にはバウンサースタイルに転身した一場と
殺人銀行からの刺客・セバスチャン海江田が加わった。

試合はやはりゴゥジャス同盟が初のチーム結成ながらも老獪な試合運びで
若手軍を圧倒していく。対する若手軍は近藤・柿崎のパワーファイトに加え
若手の中でも見事なインサイドワークを見せる西原が食い下がっていく。
海江田に狙いを定めた西原はなんと敵陣コーナーでのぶら下がり首4の字を披露。

もちろんパートナー二人がカットに入るもその前に場外へと滑り落ちる挑発を見せる。
さらに一場をとらえると柿崎にタッチ、バックドロップ二連発を見せるがこれはカウント2でキックアウト。
この猛攻で一気に火が付いたかゴゥジャス軍の反撃が開始。
一場は柿崎にステップキックを雨あられと浴びせれば
海江田が近藤を自軍コーナーまで引き寄せると余裕のポージング。

さらに合体のパワーボムと攻め込むゴゥジャス軍に対して一矢報いていくのはやはり西原。
乱戦の中一場に必殺のスーパーシティ(STN)を叩き込むとそれに呼応したように
柿崎が新必殺技・熊無双(Rエッジ)を初披露!!

しかしこれは惜しくもニアロープ。
そこにつけこんだゴゥジャス軍が一斉に飛び出して柿崎を叩きのめすと
最後は海江田がベアハッグで柿崎からギブアップを奪った。

近藤誠司、西原浩大、●柿崎猛
         (23分21秒 ベアハッグ)
               ゴゥジャス丈二、セバスチャン海江田○、セキュリティ一場


<試合後>
若手軍が言い争いの末に西原が近藤にスーパーシティを叩き込みKO。
止めに入った柿崎に対しては、リングになだれ込んできたDarkFixers勢が袋だたきにしてしまう。
ブーイングの中西原がマイクを取る。
西原「あのねえ。
    やってられるかよバーカ!!
    近藤ちゃんには悪いけどねえ、俺はもっと上を目指したいわけ。
    そのためにゃあ正規軍にいたって微々たる動きしかできねえんですよねー。」
沢井「そこで、だ。
    俺ぁ海外にもネットワークを持っててね。コイツを送り出そうと思う訳よ。」
西原「そういうことで俺は来月からアメリカに行ってやるってーの!!!
この発言には観客席から歓声。
西原「ただしね。
    そこで得てきた物はこの団体には還元しませーん。
    ぜーんぶDFのもんだからな!!」
起き上がった近藤がマイクをひったくる
近藤「西原ぁ!
    おめえがアメリカでもメキシコでも行くのは勝手だけどなあ、ぜってーのがさねえからな!
    帰ってきたらいの一番にてめえの鼻っ柱ヘシ折ってやるよ!」
西原「俺モテモテじゃん!
    そんなに好きなんなら追っかけてこいよ!!」
近藤が飛びかかるがDFが阻止。
西原「そういうわけでいざアメリカ!じゃっあねーん」
DFのテーマ曲で西原とDF勢が退場。

<バックステージコメント>

ゴゥジャス「最終的にはよく分かりませんが若手なんて一捻りというわけですよ。
       だいぶ私達も大きくなってきたものですねえ。そろそろ何かしら動きましょうか。」
一場「カネさえもらえればなんだってするがね。
   バウンサーは契約主の私情には触れないもんさ。
   ……で、これは一場個人としての質問なんだがアンタ(海江田)、その格好でここまで来たのか?」
セバスチャン「執事たるもの身だしなみが大切ですから。失礼がないように
        蝶ネクタイをしてきました(半裸については特に触れず)。
        ところでゴウジャス様試合後の一杯はティーにしますか?
        それとも プ ロ テ イ ン ?」

近藤「くっそー………
   西原には先を越されたとしか言いようがない。俺もうかうかはしていられないです。
   早く強くならなくちゃなんねえってのよ!!」
柿崎「海江田の野郎、おちゃらけた姿して熊みたいな怪力をしやがって!
   西原選手とのコンビネーションが中央で決まっていたら…あークソッ!」

西原「(海外修行について)
    うーんとね、大体10日も前に沢井さんから個人的に話をされてね。
    (どれくらい?)
    とりあえず1ヶ月分の諸経費は用意してくれたよ。後は自分でやれだそうで。
    まあ、納得するまでは向こうで頑張っちゃったりしてみようかななんて。
    (帰ってきてからのプランについては?)
    全然決めてないよ。まあ、向こうで決まったらなにかするから。
    是非是非アメリカでの生活もレポートしてね、マスコミさん。

    あ、そうそう!
    遠征前にBASARAさんでもう一戦あるけど、猫被っていくからね!!
    西原さんのクリーンファイトが見れる最後のチャンスだからファン諸君は行くように!!」


 第三試合〜「war game」タッグマッチ
   内藤慎太郎、中島明斗vs後藤豪、ウサマX

 Impuct!!旗揚げ当初から遺恨が続く内藤と後藤。
それから環境は変わり内藤は北海プロレスの三選手と「ベトコン・エクスプレス」を結成。
メンバーの中島を迎えて後藤に挑む。
対する後藤のパートナーはアラビアンブラッド・ウサマX。
最近注目を浴びるヒールファイターとのコンビで叩きつぶしに行く。

試合序盤の主導権を握っていったのはヒールコンビ。
後藤が重爆のミドルキックを叩き込めば、さらにウサマとの合体カッターをも見せて中島を圧倒。
さらにウサマは早くもスプラッシュを投下して試合を決めに行くがこれはなんとか耐えて内藤とタッチ。
飛び出した内藤はドロップキックなどのクルーザームーブで後藤組に一矢報いていく。

特に内藤vs後藤と言う組み合わせになると戦いはエキサイト。
打たれ強さを武器にヘビーの後藤と渡り合う内藤だったが、試合終盤ですかすように中島とタッチ。
その中島にも変わらずに攻め込もうとする後藤だったが、一瞬の隙を突いてのフランケンシュタイナーホイップから

起き上がりを狙っての細腕ラリアート(叩きつけラリアット)!!
綺麗に喉元に吸い込まれた一撃を返せず、なんと中島がタッグとはいえヘビーに勝利!!

内藤慎太郎、○中島明斗(17分55秒 細腕ラリアート→片エビ固め)後藤豪●、ウサマX

<バックステージコメント>
内藤「見たか!!これがベトコン・エクスプレスの底力って奴だよ!!
   中島、先こされて悔しいけどおめでとう!!」
中島「ッシャー、勝ちよ勝ち!!
   俺や内藤君みたいな小兵でもヘビーに勝てるんだよ!!
   ここまで来ると野心も出てきちゃうねえ!!」

後藤「たまたまだよ、たまたま!!
   タッグだったらこんな事もあらあな、つぎはブッ殺してやるからな!!!」
ウサマXはノーコメント。

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