Impuct!!第2回興業
「Open the Gate」

 2006年9月13日
 北海道・札幌某ホール

 Impuct!!としての第二回興行となる今大会。
ようやくヘビー級の権威である「Impuct!!認定ヘビー級選手権」のベルト、
タッグとしては元EWCタッグ、現「Impuct!!認定タッグ選手権」
そしてよく分からない「ねんがんの アイスソード 選手権」の3つのベルトが作られ、
今大会で争われることとなっている。
また、まだクルーザー級のベルトは出来ていないものの初代王座に挑戦する選手を選定するための
クルーザーファーストコンデンターランブルも行われ、Impuct!!戦国時代への突入が予感される。

対戦カードは
 1.タッグマッチ 宮脇祐司、後藤豪vs北海プロレス推薦選手
 2.シングルマッチ (挑戦者)是之享vsX(挑戦者)  ※「ねんがんの アイスソード」選手権試合
 3.時間差バトルロイヤル 沢城涼、椎葉育久、錦織豹真、皐月日向、X(他団体選手4名)
                                   ※クルーザーファーストコンデンターランブル
 4.シングル 山田武琉vsゴゥジャス丈二
 5.タッグマッチ (挑戦者)長谷川弘至、長谷部鉄造vs乾朋道、一場譲(挑戦者)
                                   ※「Impuct!!認定タッグ」選手権試合
 6.シングル 高貫兼斗vs菅本博文
 7.セミ シングル 室田玲路vs柳井晃
 8.メイン 「Top of 7 Kings match」
        和泉健太郎、志賀隼人、岩隈誠也、関川祐、山本隆志、沢井彬、X
                                   ※「Impuct!!認定ヘビー級」選手権試合
と初の8試合興行となった。


 第1試合〜「Indy's Pride」20分タッグマッチ
   宮脇祐司、後藤豪vs北海プロレス推薦選手

 第一試合は前回Trial興行で「ドインディー」北海プロレスをこき下ろした宮脇が
タッグパートナーとして「バッファロー」後藤と組み北海の刺客を迎え撃つ。
そして北海プロレスから送り込まれた選手はよさこいファイター叶圭介、土方戦士一ノ瀬巧真

 試合が始まると序盤から宮脇組がパワーで圧倒。
力比べで叶を押し潰すとネックハンギング、さらに後藤との合体ブレーンバスターで攻め込む。
しかし北海組も一ノ瀬が出てくると後藤にラリアット、そして意地のブレーンバスターが炸裂!!

しかしそこまでは攻め込めたものの宮脇、後藤組の壁は厚かった。
再び宮脇が出てくると必殺のスクレイパーボトム!!(ジャイアントチョークスラム)
この一撃で一ノ瀬はピクリとも動かなくなりKO負けとなった。

○宮脇祐司、後藤豪(9分30秒 KO ※スクレイパーボトム)叶圭介、一ノ瀬巧真●

<試合終了後>
 ぐったりした一ノ瀬を無理矢理引き起こすと宮脇がもう一発スクレイパーボトムを叩き込み、
止めに来た叶を後藤が押さえると宮脇マイク。
宮脇「北海はこの程度か?
    はっきり言って役者が違う。次は……」
と言いかけたところでImpuct!!の内藤慎太郎、北海プロレスの中島明斗が乱入!!

数に任せて宮脇、後藤をたたきのめすと内藤がマイクを持った。
内藤「後藤!!こないだ(前回Impuct!!)の借りは返してやったぜ!
    俺達は確かに体はないけどよ、あの手この手でおまえらから勝ちをもぎ取ってやる!!
    俺達がベトコンエキスプレスだ!!」
後藤「セコいまねしてんじゃねーよ!!
    一人じゃ勝てねーから数で勝負か?笑わせんなや!!
    次はぶっ潰してやるよ、見てろやアホ共!!」


 第2試合〜「What's that!?」 「ねんがんの アイスソード」選手権試合20分1本勝負
    (挑戦者)是之享vsX(挑戦者)

 珍妙な名前のベルトをかけての試合となった。
この日までシークレットであった是之の対戦相手となる選手は………

北海プロレスのガラハゲという男であった。
某ゲームキャラクターのオマレスラーとのことだが会場に来ていた北海ファンからのコアな声援をうけてリングイン。
試合は体格に勝る是之がコントロールしながらもガラハゲが自慢の頭を使って反撃。
ダウンからコーナーからと繰り出されるヘッドバッドで是之を追い詰める。
さらに必殺の冬の嵐スープレックスホールド(ブリザードスープレックスホールド)を仕掛けるもカウントは2.9。

そこから是之が前回大会で沢渡を封じ込めた丸め込みを仕掛けるも素早くキックアウト。
しかしガラハゲ、勝負をかけたダイビングヘッドバッドが痛恨の自爆!!
そこにネックチャンスリー、回り込みDDTと仕掛けていった是之だったがガラハゲが素早くスタナーを叩き込み勝利を奪った。

●是之享(13分07秒 スタナー→片エビ固め)ガラハゲ○
   ※ガラハゲが初代ねんがんのアイスソード所有者(王者)となる。

<試合後>
ガラハゲ「ねんがんの アイスソードを 手に入れたぞ!!!」
観客(主に北海ファン)から歓声が上がり、どこかから「欲しい!」との声も聞こえてきたが
ガラハゲ「そんなこといっても手に入れるのに苦労したからなあ」
と言いつつ花道を下がっていくがそこに緑色のコスチュームに身を包んだ忍者風の男が背後に回り込むと
花道で突然スクールボーイ!!
これはガラハゲが何とかカウント2.9で肩を上げると
ガラハゲ「な なにをする きさまー!!」
と叫びつつ花道を猛ダッシュで逃げていった。


 第3試合〜「Who's chackmate?」時間差バトルロイヤル

 次回大会で山田武琉とクルーザー級王座をかけて争うファーストコンデンターの権利がかかったこの試合は
時間差入場のバトルロイヤル形式で行われた。
最初に入場したのはImpuct!!錦織豹真とプロレスリングBASARAからの刺客血笑烏
そこから2分ごとに
皐月日向椎葉育久相羽タカヤ(アテナジェネレーション)相羽シンヤ(アテナジェネレーション)
   →沢城涼猿飛タスケ(プロレスリングBASARA)
とリングイン。
試合が動いたのは8人そろってすぐ、血笑烏が仕掛けた鬼童クラッチ。
○血笑烏(13分39秒 鬼童クラッチ)錦織豹真●
さらに相羽シンヤが足を取らせておいての裏膝十字固めで椎葉を料理。
○相羽シンヤ(19分55秒 前方回転裏膝十字固め)椎葉育久●
相羽シンヤ、タカヤ兄弟は狙ってか狙わずかほとんど絡まず。
しかし双子の弟の活躍に奮ってか、今度はタカヤがタイガースープレックスで皐月を料理!
○相羽タカヤ(24分35秒 タイガースープレックスホールド)皐月日向●
これでImpuct!!勢は沢城を残すのみに。
そして次の脱落者は相羽シンヤ。猿飛のゆきぐにドライバーβ、さらにだめ押しのストンピングから体固めで3カウント。
○猿飛タスケ(24分53秒 ゆきぐにドライバーβ→体固め)相羽シンヤ●
さらに猿飛はモンキーフライで沢城を捕獲、Impuct!!勢を全滅に追い込んだ。
○猿飛タスケ(28分29秒 モンキーフライ→体固め)沢城涼●
さらにさらに猿飛、相羽タカヤのスーパーキックを受けて吹っ飛んだ血笑烏を素早く体固めで押さえ込みごっつぁんフォール。

○猿飛タスケ(29分14秒 相羽タカヤのスーパーキック→体固め)血笑烏●
実に三人をフォールした「緑色のコスチュームの忍者風の男」猿飛タスケとアテナの蹴撃手相羽タカヤの一騎打ちとなった
決着戦は、掌底、スタガリンブロー、クアラッシュと畳みかける猿飛を耐えきったタカヤが
血笑烏沈めたスーパーキックからKENTAラッシュ、さらに走り込んでのディスティニーロード!(ブサイクへの膝蹴り)

この一撃がエグい角度で猿飛に直撃、KO劇となった。
○相羽タカヤ(30分59秒 KO ※ディスティニーロード)猿飛タスケ●
          ※相羽タカヤがクルーザーウェイトファーストコンデンターに決定

<試合後のコメント>
錦織豹真「くっそー、なんやねんあの丸め込み!!
       なによりも一番最初に落ちたのがいいわけも何もできんわ……
       相羽兄弟のケリとはいつか勝負したいわ。」
皐月日向「Impuct!!勢があっさり全滅してしまいました………
       この試合にかけていたつもりだったのですが。ファンのみんなに申し訳ない。」
椎葉育久「自分の試合が出来なかった……
       しっかり自分の技で勝負するべきでしたね。」
沢城涼「クソーッ!!
     ベルト云々じゃなくてまた勝負したい!シングルでもタッグでも!!」
血笑鴉:「まさか寝首をかかれるとは・・・。おいちゃんは物悲しいねぇ。(そのままフラッと立ち去る)」
猿飛:「試合前にこっそり、控え室を偵察にいってきて情報集めてきたんだけど、
    まさかアテナ勢が来るとは思わなかったんで、あせったね(笑) 
    でも相羽と鴉の同士討ちで、イケると思ったんだけどなぁ。
    まぁでも、今日は(武田の)旦那たちもいないし、ススキノにいってきま〜す。」
相羽タカヤ:「何かの因縁かね?最後に残ったのがオレと猿飛選手とは(笑)
        シンヤとは別に口裏合わせていたわけじゃないよ。
        でもそれがかえっていい方向に向いたのかもしれない。
        BASARAさんではいい結果が残せなかったから、
        今回結果が残せて非常にうれしい。」
        今後については?)
        「おれでいいのであれば、ここにも定期的にあがりたいね。
        うちと違ってJrの選手も豊富だし。1対1でやりたい選手もいっぱいいるし。」
        タイトルに挑戦することになりましたが?)
        「このチャンスを物にしたいね!
        山田選手はキャリアも全然上だし、気を引き締めないとね。
        でもだからこそ意味がある試合だと思う。
        この機会に一つ上にステージにあがっていきたいね。」
相羽シンヤ:「前もどっかでいったろ?
        オレと兄さんと二人が組めば誰にもまけないって。
        それにしてもむかつくなぁ、あの緑色。
        オレの邪魔ばっかりしやがって。イライラするなぁ。。。
        せっかくオレと兄さんで・・・。
        …でも、兄さんばっかりずるいなぁ、くそぅ…。」


 第4試合〜「Go!Go!!Gorgeous Time」30分シングルマッチ
   山田武琉vsゴゥジャス丈二

 山田武琉の「クルーザーチャンプへの足がかり」として紹介された試合。
登場したゴゥジャス丈二はキンピカとリングコスチュームに自己陶酔キャラとして登場。

しかし、試合が始まると巧みなロープワーク、しっかりとしたレスリングを見せ
ただのキャラレスラーではないと言うところをアピールしていく。
そして最初に仕掛けたのもゴゥジャス。得意のゴーゥジャスボム(スーパーボム)を早くも放っていく。

対する山田は「静かな試合」にこだわるかのような試合作りを見せる。
フォールは狙わずに相手の動きを封じるように一発一発を叩き込み、クルーザーらしく飛べる一面も見せた。

反撃のゴゥジャスは小馬鹿にしたようなアピールからスピニングトーホールドや
「マッチョマン」を彷彿とさせるようなダイビングエルボードロップとクラシカルな技を見せる。

試合が加速しだしたのは11分経過からだった。
山田が得意のフィッシャーマンバスターをしかけこの試合初めてフォールの体勢に入る。

そこから今までの静の試合作りから急転して激しく責め立てた山田が
得意のY-MagiC(ラ・エスパルダ)でゴゥジャスを丸め込み、気づいてみれば山田の完勝となった。
○山田武琉(14分14秒 Y-MagiC)ゴゥジャス丈二●

<試合後>
ゴゥジャスの思わぬ健闘ぶりに会場からは拍手。それに答えるようにゴゥジャスのマイク。
ゴゥジャス「本日このような素晴らしい試合をすることができたのはほかならぬ観客の皆様のおかげです。
       そして山田選手、素晴らしい試合をありがとう」
そういって右手をさしのべる。山田が躊躇した後答えたがその瞬間に後ろから何者かがハンマーで山田を一撃!!
さらにゴゥジャスがゴーゥジャスボムを叩き込んで山田をKOしてしまった。
会場は打って変わってブーイング。ゴゥジャスが登場した男達を紹介。
ゴゥジャス「彼らが私の盟友、デビアス円田さん、ロトンド角安さんです。」
円田「どうもこんばんわ、Impuct!!ファンおよびに関係者の低所得者の皆様。
    私たちが殺人銀行、デビアス円田とロトンド角安です。」
ゴゥジャス「私どもの業務提携が決まりましてね。
       手始めにこの団体からいただけるものをいただきたいなと。
       それではいつものやつやらせていただきましょう。ロトンドさん、例のものを」
角安「かしこまりました」
そういうと角安が札束をゴゥジャスに手渡してゴゥジャスがKO状態の山田の顔を札束でビンタ
ゴゥジャス「いくら強くてもお金の力というものは偉大なのでございます。
       次に山田さんのようになりたいプアーな方、お待ちしております。」
ブーイングの中花道を引き上げる殺人銀行withゴゥジャス。


 中盤戦へ