Impuct!!第一回興業
「Open the Gate」

 休憩を挟んで第四試合開始の前に今大会カードが組まれていなかった「ダブハセ。」
(長谷川弘至、長谷部鉄造)がリングイン、マイクを持った。
長谷川「今日は試合は組まれてねえけど話があってきたぜ」
長谷部「この団体はベルトがねえからよう、手みやげを持ってきてやったってことだ」
長谷川「俺たちがあ、前までにいた今は亡き団体EWC(エクストリーム・レスリング・クルー)の
     タッグベルトが手元にある」
長谷部「管理してる奴もいねえし、これを俺たちが勝手にImpuct!!認定タッグチャンピオン
     ベルトにしようと思うぜ。もち初代王者はこの長谷部鉄造と」
長谷川「長谷川弘至の『ダブハ」
ここで同じく試合に出ていない椎葉育久、犬神順が入場。
犬神「待て待て、何も決めないでチャンピオン決定はねーだろ」
長谷部「俺たちが持ってきてやっ*ぇー%#%’」
椎葉「噛みすぎ。それはそうと一選手の意見よりコミッショナーに聞いてみようぜ」
ここでコミッショナーからベルトを掛けてのタッグリーグ戦の開催が報告される。
犬神「だそうだので俺と椎葉もタッグで挑戦させてもらうぜ
ここで勝手に話を進められたダブハセ。が逆上、椎葉と犬神に暴行。

長谷川「上等だっつうの、やってやるよ!」
長谷部「誰が来ても同じだ、ボケ!」


 第四試合〜「Impuct!! Royale」バトルロイヤル(オーバーザトップロープ)
   沢井彬、須藤真弓、是行享、菅本博文、ウサマX、マイケル田五作、岩下G貴文、小野寺D亘

 第四試合はバトルロイヤル。ちょうど正規軍、ヒールから四人ずつの出場となった。

 試合開始が告げられると田五作と小野寺がいきなりの猛攻。
田五作が岩下と須藤、小野寺が沢井を早々とOTRで退場に追いこんだ。
田五作(0分29秒 OTR)岩下●
小野寺(0分33秒 OTR)沢井●
田五作(0分44秒 OTR)須藤●

脱落者の敗因は3人ともロープ際に止まり続けたところと判断したのか
この後は試合が中央に固まり脱落者も出ず一進一退の攻防が続いたが是之が動きを見せる。
田五作、ウサマと立て続けに必殺技のトールハンマー(リバースタイガードライバー)を見舞った所
ウサマがKO。4人目の脱落者となった。
是之(10分22秒 KO)ウサマ●

 この結果、生き残り組は菅本以外全員が一人以上を脱落に追い込んだこととなる。
その菅本が呼吸を乱した田五作に忍び寄り場外へと追放。
菅本(14分01秒 OTR)田五作●
これにより残りは菅本、小野寺、是之の三人となった。
そして次の脱落者は小野寺。菅本が続いて大技大回転ジャーマンスープレックスで
小野寺を場外へと投げ飛ばしてOTR。
菅本(15分37秒 OTR)小野寺●
最後に残った菅本対是之だが、お互いの必殺技トールハンマーとベアハッグB2B
(捻り式ベリートゥベリー)を2で返しあった後素早く起きあがった是之が菅本を場外へと投げ捨て
バトルロイヤルに勝利した。

○是之(17分08秒 OTR)菅本●

<試合後の様子>
是之がマイクを取る。
是之「あー、テステス。
    はい、まあ当然のように勝ったのは是之享でした!!
    ということで、俺の方から少々お知らせがございます。
    先ほどダブハセ。がタッグベルトについてなんか言ってたので俺の方でも
    ちょっとした手みやげがあるんですよ。
    おそらく世界中のどのベルトよりも軽いベルト………連日防衛戦あたりまえ、
    奪ってなんぼ奪い取られてなんぼのベルト、名付けて『ねんがんの アイスソード級』
    いいか、『ねんがんの』と『アイスソード』の間にはスペースを入れるんだぞ。
    それはそうとして次回興業で早速初代王者決定戦を行います。
    もちろん片方はこの死闘を勝ち抜いた俺様、そして対戦相手は………
    このベルトに最もふさわしい男を用意しておくぜ。アバヨ!」
岩下「こんなクソベルトには別に興味はないんですけどね。
    俺と小野寺でタッグリーグは狙わせて貰いますよ
この後、菅本博文&須藤真弓のタッグリーグ戦出場も宣告された。


 第五試合〜「The Wall can you crush?」タッグマッチ30分一本勝負
   一場譲、乾朋道vs高貫兼斗、真柴秀久

 セミの第5試合は若手の一場、乾対団体の強さの象徴とも言える高貫、真柴。
勝機はかなり薄く、もし30分もてば殊勲といえるこの試合を先に動かしたのは若手チームの一場。

開始直後にカニ挟みでテイクダウンを奪うとロープに振ったが打撃は受け止められ、
反対にタックルでダウンを奪われる。
しかし二回目のトライではようやく自信のあるドロップキックを当てて高貫を倒す。
その猛攻に高貫も兜の緒を締め直したか開始2分でいきなりのヘルクレーン
(バックマウントからぶっこ抜き式のジャーマンスープレックス)を爆発させる。

一場はこれを意地でキックアウトすると乾にタッチ。
ここで高貫も真柴とタッチし、リング上の顔ぶれが一新。
強敵相手に一矢報いたい乾、真柴をロープに振ると必殺のウエスタンラリアートを狙うが
ここは正面から真柴の膝を浴びてしまう。
さらに真柴は必殺の裏バーティカルドライバー(シュタイナースクリュードライバー)。

これはさすがに危険と見たか一場がカットには入り事なきを得る。
ここでお互いに交代し一場がラッシュ。会場に手拍子を要求しながら
高貫にストンピングを投下していく。
しかし高貫はそれをすべて受けきった上で無双を叩き込み一場を沈めた。

●一場譲、乾朋道(17分20秒 無双→両手押さえ)高貫兼斗○、真柴秀久

<バックステージコメント>

高貫「17分かかった。
    なかなか骨があるんじゃないの?」
真柴「お互い序盤に大技出したけど返してきたしね」
高貫「でもまだまだ。これからもっと強くならないと困る。」
真柴「そういうこと。以上。」

一場「ちきしょう、頭いてえ」
乾「ラリアート出せんかったのが……善戦したって仕方ない」
一場「次は勝つかんな!!!
    それと長谷川、長谷部!!俺たちもタッグリーグ混ぜやがれ!!
乾「やってやるよ、次はこれ(ラリアート)で決める。」


 第六試合〜「Open the Gate」6menタッグマッチ45分一本勝負
   和泉健太郎、志賀隼人、内藤慎太郎vs岩隈誠也、山田武琉、後藤豪

 メインエベントは団体の顔である和泉、志賀と岩隈というヘビーの3人に
今最も団体ジュニアの頂上に近い山田、そして若手の内藤と後藤を加えた6menタッグ。

 先発は和泉と岩隈。どちらも基本はパワーファイターながら岩隈のパワーが圧倒的なため
和泉はやや柔の立場に回って試合開始、2分ほどお互いを探り合った末に
志賀と山田にタッチ、ここはさすが体格差か志賀が山田を追いつめると内藤と交代、
山田も後藤と交代し若手同士の試合となる。
ここで内藤が後藤を場外に落とすとそれを追いかけ場外戦となったが
場外戦はヒールの領域、岩隈、山田が加勢し内藤が劣勢を強いられる。

 これにはたまらず和泉と志賀が救出、全員がリングに上がると試合権は
和泉と山田に移る。ここで和泉が山田をライオンハート(ナガタロック3)で締め上げると
カットに入った後藤に対してペイン・オブ・レボリューション(旋回式スタナー)。
ひとしきり暴れた末に志賀にタッチするとヒール軍も岩隈が出撃。
岩隈と志賀がヘビー同士の直接対決を挑むが岩隈は早々と山田と交代。
これを勝機と見たか志賀は山田を何度かフォールするもことごとくをカットに合う。
そして相手コーナー側でバックを取ったところで山田の起死回生の急所蹴り!

さらに山田がダウンした志賀を起こすと肩車、そこにポストに昇った岩隈が
超高度のダブルインパクト式ダイビングビックブートを発射!!

そのまま山田にY−MagiC(ラ・エスパルダ)で丸め込まれて
志賀がジュニアの山田にまさかのピンフォール負けを喫した。
和泉健太郎、●志賀隼人、内藤慎太郎(18分57秒 Y−MagiC)岩隈誠也、山田武琉○、後藤豪

<試合後のマイク>
岩隈「正規軍はこんなもんか?」
山田「ジュニアに負けちゃったねえ、志賀さん。」
和泉「岩隈、山田!それから後藤、いい気になんなよ!!」
岩隈「そういうことは勝ってから言えオラ!」
後藤「内藤、おめーももうちょっと目立ってみろ!!」
内藤「何だと!」
後藤と内藤、乱闘しながら退場
山田「さてと。ヒールが閉めるってのはアレだし
    最初の興業ぐらい正規軍に華もたせてやりますよ。」
岩隈「次はもっとボコボコにするぜ、和泉さんよ!!
    その前に……俺たちもタッグリーグに!!」
山田「出ねえよバーカ!」
岩隈「誰が優勝しても良いから優勝したら第一挑戦者は俺たちだかんな!」
山田「そういうことだ、せーの」
山田、岩隈「バーカ!」
山田と岩隈退場。
志賀「岩隈!その前にもう一度俺と勝負しろ!!
    おい内藤!俺と組んでタッグリーグに出るぞ!!
和泉「ちょっ、俺は?」
志賀「……誰か捜しといて。それじゃ!!」
志賀退場。
和泉「ひとりぼっちか………
    まあいいや、パートナー見つかったらタッグリーグ出ます。
    みつかんなかったら出ねえぞ!!
    今日はご来場ありがとうございました!シメの挨拶はきまってないので
    とりあえず即興でやらせていただきます!!
    ウィー、アー、インパークト!!」