…感想記。
2020年3月18日(水)~2020年5月6日(土)
北海道・Zip Sapporo
リーグ管理という作業。
今回の勝敗はすべて一発録り(試合停止や、あんまりもな動作は除く)で行ったのですが、日が進むごとに
勝敗管理が分けわかんなくなっていくというのは難しいところでした…
あれ、今誰が1位で、どこまで決勝進出の目があるのか?とかの把握が大変。
試合順は最初は機械的にリーグ表の上から順としていたのですが、終盤は決勝への動きも考えて
順番を組み替えてみました。最初に試合順も告知した方がよかったかもしれません。
若手大会、というコンセプトについて。
現況のファイプロ界におけるフワッとした「イメージ」として、エディットポイントによる選手の格、というものがあります。
先述のPXFさんの「最強男」における男子180pt、「逸女」における女子120pt…といったレギュレーションが
概ねの基準となっている中で、「男子」「女子」以外のカテゴライズが何かあるかな?と考えたのが
「若手」という領域でした。プロレス界にも「ヤングライオン杯」や「あすなろ杯」というものがありますし。
そして、ヤングライオン杯と言えば海外武者修行の足がかりといったイメージもあり、キャラクターとしての
ステップアップの切っ掛けのようなイベントを設定できたらいいな。という思いがありました。
「Boys Be Ambitious 2020優勝」という肩書きで遠征、みたいな。
今回の『70pt、攻パラ最大5、守パラ最大4』というレギュレーションについては、男子のメジャーな基準が180ptであることも踏まえると
「あと110pt成長してやっとトップクラス」という伸びしろをイメージしたかったこと、
少ないポイントでのやりくりがどのように分散するのか見てみたかったと言うこと、
部位耐久力を低めにせざるを得なくして試合時間20分を引き分けか勝つかギリギリのラインにしたかったこと、などが理由の一端です。
あと、あのお方が80ptなので、あえて少しずらしてみました。あの懐の深さは若手にはできません。
そして、やはり「まだ見ぬ新顔」を見るにはやっぱり新レギュレーションでしょ、というところでした。
「あの○○選手が出場!」というネームバリューに頼れない環境を作ってみたかったのです。
大会が終わったときに、それが新たなネームバリューになることを願って。なんてね。
もちろん「Boys Be Ambitious」という大会名についてはもちろんW・S・クラーク博士の言葉からいただいています。
北海道要素です。
北海道の団体としては、若手大会のネーミングとしてはこれ以上のものはないんじゃないかなと思っております。
皆様の「若手観」に勉強させていただいております。
14人ものオーナー様に選手を提供していただきました。それぞれ異なった「若手観」を見せていただきました。
イメージするいわゆる「短髪・黒パン・ストイック」のみにとどまらず、各団体・オーナー様のカラーを持った若手選手に
連日試合を賑わわせてもらいました。
<越冬燕一郎> オーナー:ババンギタさん 選手データをいただいたとき一瞬目を疑いました。 「必殺技:なし 得意技:なし」の衝撃といったら! レギュレーション外の要素でもこれでもかと「若手らしさ」を見せてくる 「こうきたかぁー!!」のエディットに驚かされました。 試合運びはヤマプロ門下らしいクラシックなスタイル。 彼の必殺技、得意技欄が埋まる時を楽しみにしております。 |
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<TARO> オーナー:モブ顔さん 覆面団体の若手である彼は、黒パンの上に「黒マスク」!! これまた「こうきたか!」のビジュアルですな… 必殺技も逆一本背負いとシブい一撃ながら、奥の手のバックドロップも持ち イケイケの若手らしいボイスも相まって勢いを感じさせてくれました。 …この彼の黒いマスクは若手の領域を脱したときどうなるのか。 その行く末も気になるところです。 |
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<大石蓮> オーナー:つっつん゛さん 前回興業「White Out 2020」より引き続き出場いただきました。 最初は出遅れましたが、終盤尻上がりに調子を上げ リーグ1位突破の地久米を破って2位タイに踊り出、 さらに2位決定戦でも勝利…とまさに終盤の主役となりました。 こういう展開もキャリアに影響しそうで面白いですねー。 がむしゃらなダブルチョップが好きです。 |
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<龍田英策> オーナー:インキュバス番さん フィシャーマンズスープレックスという若手らしい必殺技に ベアハッグやカナディアンバックブリーカーといった原始的パワーファイト。 技でも力でも勝負できる感が彼の将来を楽しみにさせてくれます。 向こうっ気も強く体が厚い。これぞプロレスラーといった雰囲気ですね。 指導者の南矢亭選手の言う「欲」が出るか? |
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<石塚竜一> オーナー:Raven52Xtcさん リーグ戦は悔しい結果となりましたが大会最終戦で見せた ドロップキック→ミサイルキックの畳み掛けは若手らしいフレッシュさ。 テキサススープレックスが必殺技というのも渋いチョイスです。 跳び技で魅せてくれましたが、必殺技をさらに磨いていくのかも。 |
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<地久米那> オーナー:WAYWARDさん 今大会覇者!じっくりと相手を攻め立てていく試合作りから 必殺のバックドロップと丸め込みで勝利を重ねてきました。 執拗なガットショットの嵐も彼の代名詞でしょう。 優勝おめでとうございました! 彼の「宿無し」の設定に苦労人の足跡が感じられて好きです。 |
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<藤吉立志> オーナー:ファビリー・スタリアムさん 必殺技の裏アキレス腱固めと…隠し技のモンキーフリップ! じっくり攻めるスタイルながらコーナーに追い込んだ敵に一気に飛びつく 緩急が若手離れした空気を見せてくれました。 2位決定戦で惜しくも敗れましたが、可能性の獣は伊達じゃない。 彼の進化に目が離せませんね。 |
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<鹿島大志> オーナー:T2さん 本戦では必殺技の逆エビ反り固めを駆使し奮闘しますが 極めきれずに引き分けに泣いた印象がありますが、 最終戦では電光石火の二人抜き。東北魂を見せました。 更に必殺技を磨いてギブアップの山を築いて欲しい! |
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<新月真> オーナー:sardine_jpさん 実直なファイトスタイルとハーフハッチに入るときの「タメ」が印象的。 しっかりと必殺技で決めるこだわりは最終戦の乱戦の中でも キラッと光る個性でした! クリティカルも印象的な新月選手のスープレックスに期待です。 |
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<ジャック・ロケッツ> オーナー:へるまさん 英国の暴れん坊!アピールからの必殺D-Classは恐怖の一撃でした。 そしてその前の荒々しい叩きつけも「ひと味違う」感が出ていて良い… ファルコン選手の決勝進出も阻み、まさにリーグの混沌を飾りました。 彼には団体の監視が必要だ! |
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<石神太三> オーナー:敬かるとさん まさに「新人離れ」な大会準優勝選手。多彩な決め技を持ち Bブロックを破竹の勢いで突破しました。 打ってよし投げてよし飛んでよしと才能を見せ続けましたが そのうちどれか伸ばすのか、極めの領域にも見いだしていくのか… かなりの才能、伸びしろに期待です。 |
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<木下大輔> オーナー:蒼龍学園プロレス部さん 今大会最年少ながら、業師ぶりで大会を盛り上げてくれました。 最終戦は年の差46歳もの超ベテラン・伊福部卍丸先生との一戦… 腕が上がらなくなるまで攻め立てられるも掟破りの逆卍の衝撃は 決勝戦に勝るとも劣らぬ風速を叩き出しました。 恐るべき未成年、木下選手から目が離せない。 |
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<ファルコン・キッド> オーナー:MASK-A-RAIDさん あと少しというところで決勝進出が手からこぼれ落ちるも 全選手トップクラスの跳び技と機動力でリーグをかき回しました。 最終戦での師匠・神宮寺選手との一戦も熱戦でした。 「キッド」じゃ終われない、彼からも目が離せません。 |
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<宮守誠> オーナー:プロレスリングガンジュGMさん くせ者揃いのBブロックを2位で突破した、若き正統派。 必殺技のワビサビロックをはじめとしたしっかりした技術に 性格がにじみ出る直線的なファイトは見ていて気持ちが良い。 地久米選手との準決勝は高い技術と好対照なレスラー性の一戦でした。 すでに自団体では大物との試合も組まれる彼の成長も気になります。 |
さらに、最終戦のチャレンジタッグマッチ、チャレンジマッチに出場していただいた
ファントム・ヤマプロ選手(オーナー:ババンギタさん)
神宮寺皇雅選手(オーナー:MASK-A-RAIDさん)
伊福部卍丸選手(オーナー:遊星-Xさん)
お三方もありがとうございました。
「怖い先輩」ぶりがばっちりハマっておりました…
つまり、のところ。
今回もホントに楽しかったです。
約2ヶ月の長丁場となりましたが、皆様のおかげで楽しく運営させていただきました。
それでは、最後に一言。
みんな、軽率に若手作って
団体活性化させようぜ!!!